16日午後2時50分ごろ、奥州市前沢区字養ケ森の東北道下り前沢サービスエリア(SA)付近で、秋田市のパート従業員(28)の軽乗用車が、走行車線に徒歩で飛び出した一関市大手町の男子大学生(23)をはねた。学生は奥州市の県立胆沢病院に運ばれ右大腿(だいたい)骨骨折の重傷。県警は学生が前沢SA上りから中央分離帯を乗り越えて下りの本線に立ち入ったとみて、詳しい経緯や理由を調べている。

 現場は平泉前沢インターチェンジ(IC)の北約6キロ。パート従業員と同乗の長男(7カ月)にけがはなかった。県警高速隊によると、学生は父親の車に同乗して立ち寄った前沢SA上りから上りの本線上に入り、中央分離帯を乗り越えて下り線ではねられたとみられる。パート従業員は県警の調べに対し「突然人が中央分離帯を乗り越えて出てきて、避けられなかった」と話している。