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はちきんガールズ 劇団四季出身の社長「無人島でも生き残れるメンバー」
土佐弁でおてんばな女性を意味する「はちきん」にちなんだ高知県の４人組「はちきんガールズ」。メンバーは独立野球リーグチームのチアダンサー出身で元気が持ち味。平成２２年から高知県観光特使に任命され、イベントでは土佐弁を交えたトークでファンを和ませ、高知の魅力を伝えている。■自力でみつける強さ 「無人島で生き残れるメンバーで結成されました」と、東京のファンの前で明るい表情でトークするはちきんガールズ。 リーダーの伊梨亜（１８）は小学校からダンスを習い、あやの（１５）はミュージカル「赤毛のアン」に出演していた経歴を持つ。メンバーは、今年４月から東京での活動を中心にするため都内で共同生活を始めた。 上京してからはめったに弱音をはかないが「勉強が大変」（彩楓、１７）、「魚が高知より高い」（あやの）と苦労は絶えない。 高知県の野球チームのチアグループのなかから「はちきん」に選ばれた４人。所属事務所「シエロ」の代表でメンバーのダンス振り付けも担当する門脇幸社長は「歌やダンスの技術はもちろん、生きていくのに大切なことを自力で見つけられる子になってほしい」。単なるテクニックでは成功しない－それが「無人島で生き残れる」の真意だろう。■妹分も登場 「事務所の名はスペイン語で空の意味。空の色をブルーというだけでなく黒とか朱色とか言えるさまざまな個性の子を育てたい」 仕事でも精神的支えとしても深い影響を与えている門脇社長の歩んできた人生は、メンバーと重なる。 中学生のとき子役でミュージカル「アニー」に出演し、２０歳から５年間、劇団四季に所属した。５年後に退団、高知県に里帰りしてリポーターなどの仕事をした。 今年３月に亡くなった蟹江敬三さんが主演し高知県を舞台にした映画「ＭＡＺＥ」の制作スタッフとして参加していた平成１７年。「高知の子供に歌とダンスを教えてくれないか」という話がもとで事務所を立ち上げた。 いま事務所には、はちきんガールズとともに、小学生を中心に結成された６人組の妹分グループ「やまももガールズ」がいる。 「高知の良さをもっと知ってもらえるよう頑張ります」（るな、小６）「はちきんガールズのように活躍したいです」（みさき、小３）。１０月末には都内での初ステージデビューを果たした。■華やかにしぶとく 「妃菜子は（ボケの笑いが取れて）本当は天才かもしれないのだけど、話がわからなくなるときがある。自分では納得しているらしいけど」（彩楓） 「あやのは普段はおっとりしているが、ステージに上がるとキレのあるダンスをする」（妃菜子、１５） 「リーダーの伊梨亜は、はちきんと学業を両立してて本当にすごい。彩楓は歌がうまいしダンスの感情表現もすごい。けど、ふだんはとても穏やか」（あやの） それぞれがお互いの顔を横目にツッコミを入れる。 東京・台東区の上野アメ横アイドル劇場のライブには熱心なファンがやってくる。「２年前にはちきんを知り歌もダンスもうまいのでファンになった。高知県でステージがあり自分が休みであれば高知県に行く」というのは北区の会社員。 最近は、冬でもへそ出しルックの衣装を着ることも多く、大人っぽさと華やかさを増している。 「紅白歌合戦に出場したい。実現できるよう思い切りがんばります！」（あやの）と、厳しい世界を生き抜く決意をみせた。（昌林龍一）＝敬称略
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ではまた次回まで。
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