暴力団幹部らを監禁し現金を奪ったとして、警視庁浅草署は逮捕監禁致傷と強盗の疑いで、さいたま市見沼区春野、配管工、平沢伸浩容疑者(40)ら男5人を逮捕した。同署によると、「暴力団なら被害を届けないだろうと思った」と供述しているという。

 同署の調べでは、5人は昨年7月8日未明、神奈川県平塚市の七夕まつりに露店を出していた指定暴力団極東会系組幹部(60)ら3人をワゴン車内に約2時間監禁。同県小田原市内の駐車場で、刃物を突きつけて脅し、売上金約80万円を奪った疑いがもたれている。

 同署によると、5人は飲み仲間で暴力団組織には入っていないという。事件当時は組幹部らの抵抗を想定し、刃渡り約20センチの模造刀1本と特殊警棒2本、包丁1本をディスカウントストアで購入し“武装”。5人はその後も「妻や娘をさらう」などと組幹部を脅迫していた。組幹部は被害届を出していなかったが、関係者から同署に情報が寄せられ発覚した。