東京・西麻布で平成19年2月、指定暴力団山口組系の組事務所などを狙った銃撃が相次いだ事件で、警視庁組織犯罪対策4課は、東京都港区の山口組系組事務所に発砲したとして、銃刀法違反(発射)容疑などで横浜市青葉区、元住吉会系組長、伊藤龍美容疑者(45)と東京都足立区関原、同組員、橘内登容疑者(35)ら4人を逮捕した。

 同課によると、伊藤容疑者ら3人が容疑を否認、橘内容疑者は容疑を認めている。同課は4人が射殺事件の報復で拳銃を発射したとみて捜査している。

 同課の調べによると、4人は19年2月5日午前11時ごろ、山口組系の組事務所がある港区麻布十番のマンションで拳銃数発を発射し、玄関ドアを損壊した疑いがもたれている。

 一連の事件では、港区西麻布で同日午前10時ごろ、住吉会系小林会の杉浦良一幹部=当時(43)=が射殺され、その直後から6日朝にかけ、港区麻布十番のマンションを含め、渋谷区と豊島区で3件の発砲事件が発生した。