ここのところ、あまり目立った釣果も気づきや学習もないこともあり、暫くぶりの投稿です。

先週は山梨で朝夕一度ずつちょろっとやっただけではあるが、久々週末通してのボ。都合3時間ほどとはいえ、あたりもなければライズも見えずトホホでした。

この三連休は車が使えるのが金曜日だけだったので、迷わず出漁となりました。

予報から相当な渋滞を覚悟していたものの、無理せず5時過ぎに起きて何だかんだで出発は6時前。カーナビさんのご教示にしたがい稲城から下道に降りると、程なく、「府中スマートICから乗りますよー」だと。そりゃないだろうと下道続行を選択。(どうせ八王子までだし)これといった渋滞もなく、というか、ガラガラに近い状態で、いつもの30分プラスで目的地につきました。

檜原街道を歩いて下り、星竹橋辺りから入ろうと思ったけれど、途中で降りられそうなところを見つけたので踏み跡に従って降りてみた。ちょっと下にはキャンプ場があり、8時前なのに子供たちが水遊びをしている。その先には鮎釣師の姿も。

都心から近いのに水も綺麗で景色も素晴らしい真夏の秋川ならではの風景です。


本日のロッドはシマノパックテンカラ。向かい風もあってか、3号4.5mのラインが気持ちよく伸びない。このロッド久々の登板なんだけど、よく撓るロッドの割にイメージに反してパワーが不足してる感じ。(一番不足してるのは、ワタクシの腕前なんですけどね)

チョンチョンと変なアタリはあるものの中々釣れないなと思っていた矢先にピックアップとともにチビハヤが飛んできた。少しずつ釣り上がってゆくものの、出るのはハヤばかり。秋川に入るのは今年が初めてで、年券買ったものの、養沢の毛鉤釣場がメインでその行き帰りに数回入った程度なのですが、4月に入った時に会ったルアーのお兄さんに、ここは放流一回だけで解禁当初こそ釣れるものの、釣り切られてしまう。行くなら奥多摩漁協管内な方がいいですよー、なんて言われた言葉が頭をよぎります。


チビハヤばかりながら、少しずつ型が良くなってきた…なんて問題じゃないんだけど。(しかし、冷静になって今見ると、割と綺麗な魚だな)

そうこうしているうちに先行者発見。場所からして渓流の餌釣りと思いきや、これまた鮎の友釣りでした。彼が言うには、たまに40cm位のマスがいるとの事。(聞き間違えてなければ、友釣りやっててかかることがあるとか)テンカラでそのサイズが釣れるのは望み薄とは思うけど、取り敢えずはグッドニュースか。

下から入ったと言ってたけど、上がってくる時に先行者らしき足跡は見つからなかったのは、まさか水際を歩いてきたのだろうか。考えたら友舟あるし、竿も長いだろうし、それで岩場を歩くの無理じゃね?と思えば思うほどそんな気が。

場を荒らさない様に岸から離れて上がると伝えて、了解を得て、追い抜いたものの暫くしたら、またしても鮎師が。高巻きするには自信がないの岩場だったので浅瀬を渉りたかったんだけど、暫く経っても移動しなさそうなので、痛恨の撤退。この辺りは落合橋から夕方釣り下ってきた経験あるので、もうあと少しのところだったんだけどな。

実は、秋川の年券買った際に、この川では鮎師とバッティングするだろうと予想して、鮎をやる元同僚に鮎釣りの基本的な行動パターンや渓流釣師が知らないかもしれない鮎師ならではのルールとかあんの?って聞いたのですが、そもそも友釣りは釣り下りが原則と聞いて、先制パンチ喰らいました。滞留時間とか、渓流釣師や沢屋と会った時どんな解決するのかとか、もっと色々聞かなきゃだなと思いました。秋川本流から上がった後、少し上流の前から気になっていた入渓点の確認。レジャー客で大盛り上がりなので、当然今日は下見だけ。


というわけで、後場は養沢毛鉤専用釣場に。12時ちょっと過ぎに入って、受け取った札は32番。釣り場のブログによれば1時過ぎの時点で42名入ったのだとか。

気温30度越え、水温も23℃。早淵でウォーミングアップがいつものルーティーンだけど、こんだけ暑いと、ウォーミングって言葉も似つかわしくはないですね。お昼時なのか、あまりに照り付ける日差しが強いからか、こんなに人気のない早淵も珍しい。視野に入るのは2、3人といったところだが、なぜか皆んなテンカラ。始めて幾らも立たないうちに、ニジマスとご対面。そのあと、少し道を下って天王岩から釣り上がるが、ニジマスばかりで、しかも渋い。恥ずかしながら正直にいうと今日はアタリをみとめて掛けたというより、ピックアップしたら掛かってたという感じばかりで、何とも。



早淵まで釣り上がったら、下の方は子供会のプールになっていて、その先にも先行者がバチャバチャやってたので、上流方面に移動。堰堤のとこの駐車場が見たことないくらい満車で、川も至る所人で埋め尽くされてました。今日はたくさん入ってる割に下で人を見ないと思っていたら、皆さん上に入っていたのですね。上の方はフライフィッシャーが殆んどでした。養沢毛鉤釣場の上限からまた上は、秋川漁協の管轄なのね。でも水が浅いからちょっとどうかなと思ったら、ここにも地元の子供が水中眼鏡かけて何か捕ってた。午前中には、ずぶ濡れワンコにもあったし、真夏の秋川水系は、皆んなの遊び場だとしみじみ思う。

遠藤前まで戻ってもう一つあげて、いくつかバラしたあと、どうしてもヤマメが釣りたくて少し暗くなりかけた時間帯に魚影の濃い早淵まで戻ることにした。パッと見ただけでも、黄色味のある薄いグレーの背中が幾つかいる。小さい落ち込みで定位しながら何かをしかりに捕食しているヤマメを狙って、毛鉤を投げるもシカトされまくる。フライフィッシャーなら毛鉤を取り替え試行錯誤するのだろうけど、面倒だしそのまましつこく投げ続ける。

そして何投かした後、遂に…、例のヤマメ君がふっと横を向いて、でも私の毛鉤に食いつく仕草でもなく、いかにも隣人に「アンタそれ喰うの?」とでもいったのか、もしくは「なんかいいもん流れてきました?」とでも言わんばかりに身体を捻って反応しすぐに定位置に戻った。もしや?と思ってアワセをくれたら、なんと姿が見えなかった別の魚が、上がってきました。今日初めてしっかり合わせて釣りあげた感覚はあったけど、同時にちょっと不思議な体験でした。

上がってきたのは、例に漏れずニジマス。


それにしても今日はたくさんバラしというか、鉤がのらずに顔だけ見せて逃げられることも多かった。しっかりと鉤がのらないのは、竿が軟らかいから?秋が近づき上顎が硬くなってきた?いやいや、確信を持って合わせに行ってないからビシッとフッキング出来ないんだろうな。

因みに早淵に戻ってヤマメ探しをしている時、上から覆い被さる木に取られた毛鉤を何度か交換する中で、チヌ用0.5号なる重めの金ピカの針に白いハックルを巻いた派手目の逆さ毛鉤に変えたら途端に反応が良くなった。残念ながらこの鉤、バーブレスの在庫が不足していたため、返しをペンチで潰して急遽バーブレス仕様にした何本かの中の、一点ものでした。しかし、未熟さの故、魚の反応が明らかに上がったのと同時にこちらも活性が上がってしまい、またしても木にかけてロスト。

マッチザハッチは面倒だけど、百戦錬磨のスレマス達を相手にする時はやっぱ毛鉤のローテーション位はは重要なんだなと再認識。テンカラを最初に手解きしてくださった師匠の教えには背くのですがね。