紀元前の賢者

タレス(-624～-546)
最悪の猛獣とは圧制者であり、最悪の家畜とは阿諛者である。


ピタゴラス(-570頃～)
人は、必要に迫られないと実力が活かされない。


釈迦(-560頃～)
　　村や町を破壊し、包囲し、圧制者として一般に知られる人、かれを賎しい人という。
　　相手の利益となることを問われたのに不利益を教え、隠し事をして語る人、かれを賎しい人という。
　　自分をほめたたえ、他人を軽蔑し、みずからの慢心のために卑しくなった人、かれを賎しい人という。
　　実際は尊敬さるべき人ではないのに尊敬さるべく人であると自称し、あらゆる世界の盗賊である人、かれこそ実に最下の賎しい人である。


孔子(-551～-479)
最大の名誉とは、倒れない事ではない。倒れても倒れても起き上がる事である。
私は、まだ、色を求めるようには徳を求めていない。
天に二日なく、民に二王なし。
知らざるを知らずとせよ、これ知るなり。
過ちて改めない、これを過ちと言う。
天下に道があれば表だって活動するが、道のないときには隠れる。


ヘラクレイトス(-535頃～-475頃)
慢心は、大火以上に消し止められなければならない。


ソクラテス(-470～-399)
良い本を読まない人は、字を読めない人と同じだ。
私に分かっていることは、私が何も知らないということだ。
結婚をするべきか、結婚しないべきか。どちらを選ぶにしても、後悔するだろう。
満足は、自然の与える富である。贅沢は、人間の与える貧困である。
友は忠告を与え、敵は警告を与える。


ヒポクラテス(-460～-377)
人生は、考えれば喜劇でも、行なえば悲劇である。
病を治すのは、医師ではなく、身体である。
我々を健康にするものは、病気にもするものだ。
幸運は、勇者だけに笑い掛けてくる。


アリストテレス(-384～-322)
失態は、若者には名誉であり老人には屈辱である。
美徳は、行為に表われず習慣に現われる。
良く従う事を知らないと、良く導く者に成れない。
報酬を望む仕事は、すべて精神を売る仕事である。
国家の運命は、教育に掛かっている。
自然には何の無駄もない。
人は、平和の為ならば戦争も辞さない。
遣り遂げた達成感も嬉しいが、遣り尽くした充実感には及ばない。
直ぐに始めてしまえば、半ばを過ぎている。
革命は些細なことではない。しかし、些細なことから起こる。


キケロ(-106年～-43年)
時は、すべての悲しみを癒してくれる。
最高の調味料とは、餓えと渇きだ。
涙ほど早く乾くものはない。
書物なき部屋は、魂なき肉体のようだ。
節倹は大いなる収入である。