こんにちはにっこり


前回の続き、

ADHD、自閉スペクトラム症のKくんとの

マンツーマン水泳レッスンのお話です。




2021年の10月〜始めたKくんとの水泳。



コロナ禍でレッスンできない期間も

ありながら大体月に2〜3回

コツコツと続けてきましたにっこり





前回お話したように


学校や生活の中で

言葉にするのが難しい


複雑な気持ちや感情を

こちらが傾聴することで


丁寧にしっくりくる言葉にすると

Kくん本人の安心感やスッキリ感が出て


なんとなく気乗りしないとか

そのときの気分のムラなどが

すぐに解消されていきました。




短い時間の中でわかったことは

時間の概念と左右の把握が

少し彼にとっては難しいのだろうな

ということ。



けれど

2人の関係性の中では

あまり重要でないことなので

私は会話の中や水泳を教える中では

気にしていません。



「こっちから手を回そう」

とか

「今日よりも何日くらい前なのか」

とか


言い方を変えることはあっても

深く追求したり、間違いを正したりはしません。




そして肝心の

水泳のレッスンの進め方としては


突然全く新しいことを伝えると

少し混乱したり

嫌がったり

できないことに対してイライラすると

わかってきたので

とにかく同じことをひたすら繰り返す

ということをやりました。



その中で少しずつアレンジする。

慣れてきたらじゃあこれやってみよう!

を付け加える



水慣れ

浮く

沈む

ボビング(呼吸の導入)


どうやったら浮けるかな?


水中でカラダのこの部分を床につけてきてみて


ジャンプはどこまで高くできるかな?



そんな風にゲーム感覚で

本人もチャレンジしやすいよう

ゲームが好きなKくんがクリアする感覚でできるように。





とにかく何度も何度も繰り返しました。





レッスン時間を延長して

30分の遊び時間では


水中で逆立ち


私の膝の上に立つ


何秒潜れるか


指で渦を作る


ビート板に座ってバランスを取る


ビート板を水面に滑らして遠くまで飛ばす


水底から口から泡を出す(バブルリング)


壁を蹴って蹴伸びでどこまでいけるか


壁をどのくらい蹴ったら先生の立ってるところにぶつからずギリギリで止まれるか




こんなふうに水を利用して


自分のカラダの使い方を知っていく


どうやったら上手くいくか

自分で工夫したり考えたりする


できるまでマネして夢中になる


マネするだけからアレンジする



色んな動きや遊びの中で

自分のカラダの扱いがわかってくる


水の特性がわかってくる


遊びの中でも『できた!』が積み重なる。



泳ぎも焦らず、回数をこなすことで


蹴伸びがぎこちなくなり、

どうやったら力が抜けるのか

25メートルの中で

できるだけ少ない回数でいけるのか


呼吸はどうやると楽にできるのか、


自然とカラダで習得していきました。





やる気がないときには簡単なものを。



調子がよくなってきたら

チャレンジングなものを。



いつの間にか25メートルクロールは

呼吸もガムシャラでなくなり、

大きな泳ぎになっていきました。



周りから見るともしかしたら

毎回同じことをしている

おしゃべりが多いな

遊んでばっかりだな


そんな風に見えたかもしれません。




グループレッスンが基本の

スクールや教室のレッスンでは

カリキュラムがありますから


他の子がいることで焦りや比較、

カリキュラムに囚われて

教える側にも縛りや焦りができやすいですが



マンツーマンではその子どもに合った

また目的やその子に合ったペースで

進んでいけます。



グループレッスンにはグループレッスンの良さもありますにっこり


でも大人数が苦手な子や周りが気になってしまう子がグループでやることで


大好きな水遊びや

水泳が嫌になるのは勿体無いですよね赤ちゃん泣き



そしてそして

その後Kくんがどうなったかというと


現在

水球の練習に体験参加を経て、

水球のクラブへ通っていますニコニコラブラブ



水泳レッスンの横で水球の練習をしていることが何度もあり、


たまに眺めてみたり

私がコーチと話したりする機会や

お母さん自身も水泳経験者なこともあり

チャレンジすることに。



お母さんの報告によると


他の子とやってみたら自分が泳げることに

気づいてさらに自信になったよう。


とにかく飽きるくらい何度も

何も考えなくてもできるように

繰り返したクロール。


50メートル、タイムも計測したりして

どんどん距離や速さにもチャレンジしているみたいですキューンキューンキューンニコニコ



嫌がることもなく、

友だちや仲間にも少しずつ慣れてきて

続けて練習へ通っているよう音譜


これから続けていく中で

上手くいくことばかりだけじゃ

ないかもしれないですが

Kくんなら大丈夫だと思います。




先のことを心配しすぎず


今を一生懸命がんばる子どもに何ができるかな?


そんな風に正面から向き合う時間。




Kくんと過ごす中で見せてくれた

彼の優しさやひょうきんさ、

正義感、負けず嫌い、素直さ



毎回とても楽しかったですドキドキ



子どもたちを教えている中で

必ず卒業があるので

そこはいつも寂しいけれど


どうしてるかなーなんてたまに

思うこともあるけれど



もし本当に辛いことがあったら

助けてあげる存在になりたいと思っていますにっこり




記事についてのご感想などコメントいただけたら嬉しいですニコニコ飛び出すハートキューン


スラムダンクの映画を3回観ましたキメてる

復習もしっかり笑