食物から得る糖質が不足した場合は、脂肪やアミノ酸がエネルギー合成に使われます。反対に糖質をとり過ぎた場合は脂肪として身体に貯えられます。また、ブドウ糖は脳の大切なエネルギー源でもあります。
運動時には、その運動の強度によって糖質と脂肪が複雑に関わり合ってエネルギー源として使われます。特に運動の初期、運動負荷が大きい時には糖質が主に利用されるため、大量のエネルギーが必要な場合は糖質の貯蔵量が問題となります。
スポーツ選手のスタミナは肝臓と筋肉中に貯蔵されたグリコーゲンの量は直接関係しています。したがって、多量のグリコーゲンを身体に貯め込み、効率のよい代謝機能を持った人がスタミナのある人といえます。一般的には血液、肝臓、筋肉への糖質貯蔵量は450gですが、トレーニングを積んだ人はその量を750gにまで増加させることができます。
筋肉に貯えられたグリコーゲンは、その筋肉の運動能力を大きく左右します。筋中グリコーゲンが大量に使われ、十分に補充されない状態でトレーニングを続けると、運動能力は明らかに低下します。
激しいトレーニングを、集中して効率よく行うためには、高炭水化物食をベースとしたタイムリーなエネルギー補給が必要です。筋肉中のグリコーゲン貯蔵量を増やすためにも、トレーニングで筋肉中のグリコーゲンをいったん全部使いきり、それを十分に補給することを繰り返すことが必要です。
糖質はこのように運動のパフォーマンスのキーとなる物質で、それを効率よく使うためにはビタミンB群を中心とした様々な微量栄養素の助けが必要です。減量の際にも糖質の補給は大切で、特に脂肪を効率よく燃焼させ、エネルギーを生産するためには一定量の糖質は不可欠です。代謝障害を起こさないためには1日あたり100~120gの糖質を含んだ食事をとる必要があります。
糖質が少ない時の弊害
エネルギー不足
疲労感・倦怠感
体重の減少
集中力の欠如
運動能力の低下
糖質が多い時の弊害
脂肪の蓄積(砂糖などの単糖類のとり過ぎ)
栄養バランスの崩壊

