『失態の聖名祝日(ミス・バレンタイン)』
詩曲:岩田祐明
1
ワケもヘチマもあらへんで
どないつけるねこの始末
車売っても 仏売っても
一向に足りゃしない
2月半ばのド平日
一人とぼとぼイオンモールへ
バレンタインの催事場が
あれよあれよと組み上がる
場違い甚だ気まずさに
店を出たのも束の間で
漫ろ乗り込む帰りの列車
女性専用車両と後で知る
どこもかしこも棘道
楽にゃいかへんこの渡世
家を売っても 夢を捨てても
どうにもなりゃしない
2
義理のチョコだと知りもせず
組の娘と知りもせず
浮かれて乱れて手を出した
一夜の夢から青ざめた
化け猫まがいの顔して
今日もそこらを闊歩する
女 魔性の笑み浮かべ
馬鹿な男がまた一人哭く
ワケもヘチマもあらへんで
誰がつけるねこの始末
指を詰めても 命(タマ)を獲っても
ケジメになりゃしない
3
ワケもヘチマもあらへんで
どないつけるねこの始末
樹木葬でも 宇宙葬でも
成仏できゃしない
(since 2020)
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