『淀の流れとともに』
詞曲：岩田祐明
1
せめて今だけは全て忘れたいと
駆け出した夜空の下
風を切る身体になおも絡み付くのは
慌てふためく小さな自分だった
気持ちは痛いほどよく分かる
他に誰がお前を信じてやれるのだろう…
横切った堤防沿い
淀の流れにそっと問う
あなたと同じように人の心は
移ろいで行く ユラリユラリ
それでも流すことの出来ないのは
強さ？それとも弱さ？
2
いっそこのまま何もかも同じように
そっと流れてしまって欲しい
そんなことばかりを幾度も思ったけれど
これ以上は逃げたくないのさ
今から話全部聞いてやる
だから遠慮はいらない
真っ直ぐ目を見てくれよ
歩を止めた二号線
街の喧騒気に留めず
向き合ったその時に弱き心の
涙が見えた ホロリホロリ
何もかも流さずここに留めて
弱さ、それから強さも
3
全てがひとつで自分だと
気付いた小さな自分は
今も生きている必死で
必死で生きているのだから
淀の流れは変わらず
止まることはないけれど
あなたと同じように人の心は
移ろいで行く ユラリユラリ
だけど･･･
全て流さずここに留めて
弱さ、それから強さも
やがて涸れゆく涙も・・・
（since 2006)
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