道節だ。


(信乃作 里見絵巻)


玉梓封印まで、あと一歩だった。
もう少しだった
そう思った。
噛まれた傷口を開かれて
衝動が走った。
相手の隙をつき
もう少しだったものを。

後の事は覚えていない。



ただぼんやり夢を見てた。

毛野が笑顔で帰って来て

信乃もそこに居て。

大殿や

親兵衛

大角が恐ろしい形相で

暴れ狂っておった


わしは必死に抗った。

(親兵衛 作  里見絵巻)

わしは
恐ろしいことに
亡者に取り囲まれ
その中には知った顔も何人か居たが

声をかけても
わしを見てもくれなんだ。


そして


寒い。



寒いのぉ。



大殿や皆に会いたいのぉ。


大殿はなぜそんな悲しいお顔をされて
おるんじゃ。







次回、12/20(金)
第66回魔界 ~闇Darkness −

今年最後の戦い。
大変なことになります。
締めくくりにふさわしい最後の戦いへ。

是非、魔界にいらして下さい。

チケット






たいそん


※魔界の民のお写真使わせて頂いてます!