企業の成功の秘訣は「マーケティング思考」にある。

マーケティング思考とは、「消費者視点」であること。

 

ただし、日本の企業の大部分はマーケティング思考ができていない。

一見当たり前と感じる消費者視点ができていない理由は、会社というたくさんの人が集まる集団の中には会社の利害と個人の利害が必ずしも一致しない為、会社が一致団結できていない。

 

ではどうすれば良いか。

 

部署間や個人間の利害やしがらみをぶった切ってでも、消費者価値としてのベストを押し通す強力な意思決定が必要。

まずは自分起点で周囲を説得し倒して、人を動かすことが重要。

それがマーケターの役目。

 

このような視点を持っていない日本では、今後マーケターの需要は増えていく。

(今までは技術力だけで勝負をしていた)

 

マーケティングの本質とは・・・

 

「売れる仕組みを作ること」

→消費者と商品の接点をコントロールすること

①消費者の頭の中を制する。・・・認知率をあげる。(ブランディング)

②店頭(買う場所)を制する。・・・取り扱いを充実させる。配荷率、山積、価格

③商品の使用体験を制する。・・・リピートしてもらう仕掛作り。研究開発に消費者が喜ぶものを作らせること。

 

戦略的思考を身につける。これができれば・・・

①仕事の成果が抜群に上がる。

②説得力が激増。(特に社内)

 

戦略とは、目的を達成するために資源を配分する選択のこと。

なぜ戦略が必要か。

・達成すべき目的があるから。

・資源は常に不足しているから。(カネ、ヒト、モノ、情報、時間、知的財産)

 特にヒトが大事

 

目的→戦略→戦術の順に考えること。

戦術とは戦略を実行する為のより具体的なプラン

例)嫁と仲直りするために(目的)、情に訴える(戦略)、謝る、手紙を書く(戦術)

  (戦略が第三者に道理を説いてもらうのであれば、友人に相談等)

→目的、目標、戦略、戦術を明確にすること。

 

戦略の善し悪しのモノサシは

選択的か、十分か、継続可能か、自社の特徴との整合性はあるか、の4点

 

マーケティングフレームワークを学ぶ

→戦略的思考のフレームワークを使ってマーケティングの手法を整理したもの。

 (目的→目標→戦略→戦術)

 

その前に戦況分析を行う。この情報を基に適切な目的を設定する。

戦況分析:市場構造を良く理解してそれを味方につける為。

5C分析;最も一般的な戦況分析の視点 Company(自社の理解),Consumer(消費者の理解),Customer(中間顧客の理解),Competitor(競合他社の理解),Community(ビジネスを取り巻く地域社会の理解)

Company...自社の全体戦略の理解、自社の使いうる経営資源をたくさん把握すること、自社の能力や性格としての特徴を把握すること。

Consumer...消費者を量的に(数値データを用いて広く全体像を)、質的に(質的調査を通して消費者の深層心理に迫ること)理解すること。消費者がその商品を買う根源的な理由を調査する。(消費者員サイト)→消費者自身が気づいていない隠された真実。ここを衝くと消費者の心を大きく動かすことができる。

Customer...協働して市場価値を作り上げているパートナー。取引先の戦略や強み、弱みを理解する。

Competitor...ライバル社だけでなく、広義においての競合理解。

Community...法律などの規制、世論、税率、景気、為替レートなど。

 

目的の設定...実現可能性(ギリギリ届く高さを狙う)、シンプルに。魅力的か。

Who...ターゲットをしぼる。全員を満足させようとしない。

What...商品の根源的な価値、ポジショニング

How...マーケティングミックス(4P)Product,Price,Place,Promotion

 

 

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 [ 森岡毅 ]