最初に問題を出したいと思う。
「水蒸気の温度は何度でしょうか?」
多くの人は、「100度」と答えることだろう。あえて、このような当たり前の質問をするということは、「実は答えが違っているのではないか?」と考える人も多いことと思う。ちょっと知識のある人であれば、「温度は関係がない。」と思われることと思う。そういった人からすると、この問題はナンセンスということになる。
さて、正解は厳密には温度で水の物性が変化するのでそうはいかないのであるが、「温度は関係がない」ということである。100度と答えた人は、水を沸騰させると水が水蒸気になっていくということなので、そのように答えたであろうが、雲は大気中の水蒸気が冷やされて発生することを考えたら、地球上の大気は100度というわけにはいかない。また、100度を超えても、さらに過熱をすればそれ以上の温度に上昇していく。このような100度を超えた蒸気のことを過熱蒸気と言う。
最近では、この過熱蒸気を使ったサウナが流行しつつある。過熱蒸気と言えども、サウナの中は40度前後に温度が保たれていて、一度過熱された蒸気がサウナ室の中に入ってきて温度が下がるという具合である。先日、私も過熱蒸気のサウナに入ったのであるが、通常のサウナと比べて、温度が低いためか呼吸が苦しくなったり、頭がボーッとしてきたりすることはあまりないが、体から汗が出る速度が通常のサウナと比べて圧倒的に早いことに驚いた。サウナから出ても汗が止まらず、夜も体がポカポカと温まっていることに気づき、さらに驚いた。また、次の日の朝に顔を洗ったときに、顔の肌がいつもとは違ってツルツルとしていたので、スキンケアを気にしている女性にとってもよいのではないかと考えた。
水蒸気の使い道としては、最近ではスチーム加熱ということで、オーブンレンジにも水蒸気が使われることがある。これも過熱水蒸気を吹き付けるのだと思うが、「水蒸気で鶏肉を焼く」ということは考えにくいことだと思う。殺菌力も出てくるらしく、食べ物を安全に殺菌するということで過熱蒸気を使っているところもあると聞く。
温度の高い水蒸気は、他にも産業用としては火力発電所でも使われるようになってきた。水蒸気の温度が高ければ高いほど水蒸気タービンの効率が高くなるためである。しかし、発電での過熱蒸気という名称ではなく、水蒸気の臨界点を超えた温度ということで「超臨界圧水蒸気」という用語などが使われることが多いと思う。
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