このブログを読まれている方の中には、将来、科学の発展に貢献したいと思っている人も多いかと思う。そういった将来に科学の一柱を担いたいと思われている方は次のようなことを知っておかれた方がよいかと思ったのでその記事を書いてみることにした。


それは何かというと、一言で言えば科学が発展していくための裏には「作用反作用の法則がある」ということである。


これは何かと言うと、大きなところで述べると、日本史や世界史を勉強していると、新しい文明が発生するときには必ずと言ってよいほど、今までの古い文明との戦いが発生する。小さなところでは、子供はほぼ必ず親に反発をして大きく発展していくようになる。そのように今までの古いものと新しいものが対立をして、そして新しいものが打ち勝っていったときに、新しいものが世間に認識されていくという仕組みがある。


例えば、「太陽光発電はとても良い」ということで政府を挙げて太陽光発電が伸びていくようにしているのであるが、この太陽光発電にはコストパフォーマンスが悪いというデメリットがある。このコストパフォーマンスさえ克服できたら良いのかもしれないが、どう考えても原子力発電や火力発電の発電量に敵うことはあり得ない。


かといって「CO2を排出するのは良くない!」と思う人も多いかもしれないが、太陽光発電を製造するためのCO2の排出量を考えている人は少ないかもしれない。そして、CO2削減を強く訴えている人でも、電気がなければ生活はできないし、薪で暖炉を温めて冬を乗り切るにしても、薪の代金は灯油の代金と比べて手間暇などを合わせたトータルコストが数十倍にもなってくるので、一家族当たりの生産性が著しく低下する。そういった家庭が増えてくると、日本全体としての経済が停滞して、エスカレーターやエレベーターが動かなくなってくる社会になるかもしれない。そうなってくると、「老人のためにエスカレーターやエレベーターを増やしましょう」と言っている団体とぶつかってくることになるかもしれない。そのように社会は複雑になっている。


そういったように、世の中には作用反作用があって、どのような良いことをしている人にも圧力団体があることが多い。他にも例を出すと、薬の開発に「人体実験はよくない!」と言っている人もいれば、「では動物実験は良いのでしょうか?」と問いただすと、別の組織が「動物実験は良くない!」と言い出す始末である。では、そういったことを提唱している団体の人たちも、病気になれば薬を飲むこともあるだろうし、毎日の生活の中で化学物質を大量に使っていることだろう。


そういった中で科学を発展させようとするならば、やはり信念が大切かと思うし、その信念の中には「世の中を少しでも良くしたい」という思いが大切なのだろう。そういった志を学生のうちに見出すことができたならば、一流の科学者として成長するための種ができたことになる。学生さんには、そのような信念を見出し、固めていくための学生生活を送っていただきたい。そのためには、いろいろな人の本を読むと良いと思う。


信念を固めるために、私からおすすめの本としては、サミュエル・スマイルズの「自助論」をぜひおすすめする。


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