メールを送ったのは夜だった。

 

寝室にいた旦那はすぐにリビングに降りてきてくれた。

 

「メール読んだよ。」 

 

そこから自分の状況を話せて、やっと気持ちが楽になった。

 

これから検査、手術がお互いに重なっていく。

 

お互いがお互いをフォローできるだろうか。

 

職場との距離を考えて、私とだんなはそれぞれ違う病院で診てもらう。

 

今はまだ自由に体が動くので、この後、どんな風になるのか想像ができない。

 

癌と戦うのは、どのくらいつらいのだろうか。

 

家の中はどうなるんだろうか。

 

先が見えない。

 

ものすごい不安が襲ってくるけど、 

 

泣いてばかりいても、病気は治らない。

 

翌日、だんなからの返信。

 

「病気のこと、2人とも、しょうがない。これから考えるべきことは、病気と対峙し、

 

負けないことかな。 ○と○(娘たち)も、まだ親の力を必要としているから、

 

ここは2人とも死ねない。 問題は2人の手術の時期だね。 今、考えてもしょうがないので、

 

検査や診察が始まってから、改めて相談しよう。 それと、一人で抱え込まないこと。

 

2人で、皆で乗り越えるしかない。」

 

私達が同じ時期に癌になったのは、何か意味があるのだろうか。

 

2人で同じ試練を乗り越えられるのだろうか。