アンパンマンマーチの歌詞は哲学である。何が君の幸せ、何をして喜ぶ〜やなせさんがこの歌詞に込めた深い含蓄をみなさんと共有したいと思います。今日もクリスマス前で街は幸せそうな人々が行き交っていました。肩を寄せ合うカップル、パパとママに連れられて歩く小さな子供たち、こういう人たちを幸せだというのだろうか。私は家庭を作っては壊し、作っては壊し、結局今は孤独なオヤジです。コートが嫌いで、背広のまま、街を歩いても居た堪れなくて、背中を丸めて人混みの反対へと歩いて帰ってきました。みんな明るい顔をしているけれど、色々なことを抱えながら頑張って、地道に人様の生きるべきように生きていらっしゃる。家庭を作り、たまに愚痴を言い合いながらも、チームとして子供を育て上げ、成長を見守る。これが幸せな生き方なんだろう。
でも人前でサンタクロースの格好をして物売りをしている女の子の顔は疲れていた。幸せな時間より、特別手当で稼いで何かを成し遂げようとしているのかもしれない。こうしてバックヤードで人々のハッピーホリデーズを支えている人々は幸薄いのか、もっとハードルの高いところに自分の人生のありようを見出しているのかもしれない。そこには、普通ではたどり着けない幸せが転がっているのかもしれない。
そんな世間とは関係なく、私のポケットの中には数百円しか入っていない。明日の仕事に行きの分のお金しかないということは、仕事した後帰れないということになり、寒い街の片隅で凍死しそうな予感の今、恐怖に心を苛まれています。