2021年9月3日から9月5日(帰国時は6日)の予定でベルリンに投泊しながら,ライプチヒに出張する。

欧州特にドイツには20年間に年15回(計300回)ほどは行っていました。

コロナ始期2020年3月23日アウグスブルクを最後に現在(2021年8月21日)まで行ってません。

今回,業務上,どうしてもいく必要ができたために,初心にかえって出入国手続きを確認してみました。以下はその記録です。同じく海外へ行かれる方々の参考にしていただくために,今日以降の変更点や準備上かけていたこと,空港・入管・現地等々での起きたことや対処法を追記していきたいと思います。

 

<準備>*あくまでこの段階は収集した情報による予定行動であるから現実は異なるかもしれない。

     以下に,異なった点は記していく。

 

パスポート・航空券以外にコロナ期であるため特に用意しなければならないものがいくつかあると思い,調べて,それを用意する。

調べる先は,厚労省・在ドイツ日本大使館がほぼである。

 

*日本からドイツに出国する際にはPCR陰性証明書等の提示・所持は不要です。が,ドイツ入国時には以下のように必須となりますから,羽田空港等のチェックインカウンターで証明書の提示が求められ,航空会社の判断で提示しない人の搭乗は拒まれると思います。というのはドイツ共和国と航空会社(ANA等)との契約で,証明書不所持者を登場させた場合には多額の違約金が航空会社に課せられる内容になっているからです、まあ,このような事態が起きることはないと思いますが,証明書は必ず手元の荷物として所持するようにします(スーツケースに入れないこと)。ちなみに小職は乗り換えがある出張では席を前方席,荷物は全て機内持ち込みにします。

 

1 ドイツ入国・滞在を考える

ワクチン接種証明書

 日本出国便の72時間以内に採取した検体によるPCR検査の陰性証明書または48時間以内の抗原検査陰性証明書がドイツ入国に必要であるが,日本の市町村が無料で発行するワクチン接種証明書があれば,これに代えることが出来る旨がドイツ入国規定にある。従って,羽田空港内等の医療機関で4万円近く支払うPCR検査の陰性証明書等は不要だ。

 

 

→大都市では時間がかかるようであるが,小職の在住する市町村に2度目の接種完了

 当日に申請したところ,当日中に発行してくれた。

 ドイツ入国は,以上のように,用意するものは〜証明書以外にない。要するに

  ①パスポート

  ②〜証明書

  があれば,目的が何であれドイツに行けるし,隔離もない。

  ついでに入国時に書く書類もない。非常に楽である。ただし,たまに荷物にタバ

 コがないかを確認される場合がある。欧州ではタバコは高価で10個程度以上所持

 していると課税や没収されますよ。販売されないようにでしょうね。

  ↓

 *ロンドン・ヒースロー空港で乗り換えてドイツに入る場合には,UKに入国しない場合であっても,

  ヒースローでPCR陰性証明書を要求されることに注意!UKは後述の日本ほどではないにしろ,面倒な

  国である。

 

 ・OPマスク・FFP2基準マスク

  ドイツ内でも州により異なる場合があるが,交通機関等においては,概ねマスクが

 必要である。マスクの規格は厳格に越したことはないが,日本で一般的な不織布マ

 スクでよい。ウレタン製は許容されない。

  なお,上記のワクチン接種証明書は小売店等では入店時に必要はないが,屋内営業

 のレストランやフットボール場等比較的密閉感のある場所では入店・入場時に必要

 となっている。

→いつものマスクを必要分用意した。

 

 

2 ドイツから日本への航空機搭乗手続き

PCR検査or唾液を使った定量抗原検査による陰性証明書

  日本行きの航空機に搭乗する手続きに際して,必ず,現地ドイツで実施したPCR検

 査による陰性証明書が必要となる。この証明書に問題があるとのことである。厚労

 省指定フォーマットの使用を強く推奨しており,他の任意形式の証明書に厚労省所

 定の必要事項が正確に(一字一句!)記載されていないと,搭乗を拒否される。

  しかし,ドイツ始め欧米各国の医療機関は,検査後の結果報告をWeb上で行うこと

 が通常であるため,厚労省フォーマットへの記載が難しい場合が多い。

   日本大使館が紹介する医療機関に『Premium for Japan』と伝えれば,厚労省フ

 ォーマットではないが,厚労省要求事項を不足なく記載した書面をWeb上で表示で

 きることがほとんでである。検査から結果までは24時間が基本ラインである。検

 査場は主要空港・市街地にあるため問題ない。料金は€85程度で日本の1/4程度

 である。

  検査申し込みは不要なことが通常だが,事前にWeb上で決済まで行うのが便利であ

   ろうと思い,The Centogene Test Centerhttps://www.centogene.com/

   申し込んだ。支払まで済ませるだけで,発行されたクーポンを持参すればいつでも

   検査してくれる仕組みで,日時を指定する必要がないのが気に入った。

 また,厚労省フォーマットへの記載ができるか問い合わせたことろ,『医師が用紙

   にサインするオプションはあるよ』とのことであった。要するに,自分で厚労省フ

 ォーマットをダウンロードして,パスポートナンバー等の人定事項を記載し,Web

 上で発行された検査結果が記載されている医療機関フォーマットの記載を厚労省フ

 ォーマットに転記して,空港等にある当該検査場に持参すれば,医師がサインする

 ということだ。

→そこで下記からダウンロードしてあらかじめ記載できる範囲の事項を記載した書面

 を用意した。

 

 

  

3 日本入国 

 ・PCR検査or唾液を使った定量抗原検査による陰性証明書

  ドイツ入国と異なり,日本は日本が発行するワクチン接種証明書に入国に際しての

 なんらの価値を付与していない。従って,誰であるかに関わらず日本入国に際して

 は必ず,厚労省所定の検体・方法による,所定内容の記載された検査証明書(PCR

 の陰性証明書)が必要である。この証明書はドイツ出国時の航空機搭乗時に使用した

 書面をいう。航空機に乗った時に確認して,降りても確認するという無駄としか言

 いようのない行動であると思う。さらに,この陰性証明書にも関わらず,日本入国

 時には再度唾液による検査が必須になっている。こんなに無駄なことはない。航空

 機は換気が優れていて安全,と宣伝しながら,航空機に搭乗時に陰性を証明させて

 いるのだから

 ①航空機に換気が実は良くないか

 ②無駄な検査をさせているか

 のどちらかである。『やってる感』を満載して航空機は飛行してくるのである。

 結局,到着空港で検査を実施するのに。

→2で記したように準備した。

 

 ・羽田空港等から自宅までのアクセス

 日本人であっても,欧州からの帰国であっても,14日間空港周辺の検疫官指定ホ

 テルに宿泊することが帰国者受ける運命であるのが,原則,である。

 例外は,①一定(厚労省所定)のヤバくない国からの帰国+②複数人と接触しない交通

 機関を有している人=自宅等で自主待機に替えることができる。

 ドイツはヤバイ国にはなっておらず①クリア。羽田空港までは自家用車で行くため

 帰りは一人であるから②もクリア。

 ↓

  私は関東の人間なのでこれができますが,現在国際運行のない地域(札幌・沖縄等)

  に帰ることはできません。実質的にこれらの地域の方は,14日間ホテルにいるこ

  とを甘受する以外に,海外にはいけないことになってます。

  抜け道はたくさんあります。東京の友人宅に14日間滞在すると行って,そのまま

  国内線へGo!!ってことも。後述のアプリだって無視しても大したことないし,使

  わないスマホで登録してそれを滞在申請場所においておき,誰かに応答してもら

  えばいいし。この点がザルって言われるところです。

  厚労省は,馬鹿みたいに検査に屋上屋を重ねることで,『ザルではない!』と表

  現しているようです。やっぱり,ザルです。

 

 ・アプリ2つのインストールと設定

 帰国便の到着前後で構わないようですが,以下の2つのアプリのインストールが必

 要です。スマートフォンを持たない人は強制的に借りさせられます!

  ①MY SOS(居場所を探知し応答させるアプリケーション)

  ②COCOA(精度の悪い悪名高い厚労省アプリケーション)

 ②は通常どうりApple等からインストールすればよいですが,①は下記の厚労省の

 ホームページからリンクに飛ぶと,入国後専用のバージョンになっているのでこち

 らが便利です。設定説明に沿って登録します。

 

 誓約書

 帰国後14日間,公共交通機関を使わないとか,アプリに応答するとかを約束する

 旨の書類です。下記にリンクしておきます。

 これも紙でなくてはならないようですから,日本出発前(最新版を)にプリントアウト

 して可能な項目は記入しておけば,便利です。航空機内で配られるようですが,面

 倒です。

 https://www.mhlw.go.jp/content/000806701.pdf

 

 以上1から3までを準備しました。

 追加があれば記載します。次は,実際の羽田空港とフランクフルト空港,ベルリ

 ン・ブランデンブルグ空港での顛末になります。

 

 ここまでの感想

  日本は先進国の中では入国に厳しい体制をとっています。中国は北京オリンピッ

 クを開催するためもあって,問答無用で21日間の隔離が実施されるなど,日本と

 比較にならない厳しさですが。

  ただ,PCR検査を帰国便前と帰国後に2度にわたり行うという合理性のない対応

 をとっているな,というのが率直な感想です。

  またワクチン接種証明書を自ら発行しながら,自国内では無意義なものと扱って

 いることに,いつもながら無駄をしているなと感じます。

 

  そして国内でのPCR検査の検査料金の高額な点です。実際には5千円足らずの検

 査料であるようですが,空港等にあるクリニックは4万円近い料金を請求します。

  これは,PCR検査を民間病院が拒んだため,厚労省が料金の上限を引き上げPCR

 検査は儲かるものにしたのだと思います。

  ちなみに那覇空港で行うものは行政が行うため5,000円です。1回に35,000円も

 儲けさせているわけですね。笑いが止まらないでしょうね。このようなコロナに対

 する医療が続くわけがありません。ワクチン接種証明書によってPCR陰性証明書が

 不要になっている国や地域はますます増えていますから,このような高額な検査は

 淘汰されるでしょう。