「いづれの御時にか、女御、更衣、
あまたさぶらひ給ひけるなかに」
高3のHくんの日は 身構えて待つ。
どの教科をリクエストされるか、
事前には分からないからだ。
春休み中は物理を、先々週は数Cを、
先週は英語をリクエストされた。
「いとやむごとなき際にあらぬが、
すぐれて時めき給ふありけり。」
今週は古文だった。
源氏物語の桐壷の訳。
会社サイドが安くはない授業料を
ご家庭からいただいている手前、
担当講師が、分からない、
と安易に断るわけにはいかない。
冷や汗をかきながら、
必死に現代語訳に挑んだ。
