相田歯科相談室・福岡市

相田歯科相談室・福岡市

面談を通じて歯の病気と治療法を理解して頂き、不安なく歯科
治療を受けて戴くための情報を提供します

相談内容
歯の病気に関する相談を受け、原因、症状と治療法を解説します
専門性を考慮した歯科医院を紹介します
より有効なお口の清掃法を提案します

歯の痛み、噛み合わせ、歯並び、口臭、入れ歯、

インプラントなど歯に関する悩みをお持ちの方!

不安をなくして、歯科治療をうけましょう!


相談室開設の趣旨

歯の病気のことを知ること。

治療をしない歯科相談室の発想のきっかけは患者さんが持っている歯科疾患と歯科治療に関する情報量が少ないことは患者さんのみならず歯科医師側にもよくない結果をもたらしているのではないかと考え始めたことです。ほとんど知らない、あるいは偏った知識しか持たない患者さんが歯科医の治療を受ける場合、患者さんは歯科医の何を信頼すればいいのか分かりません。自分の口あるいは歯に何が起こっているのかを知ること、その治療にはどのような方法があるのか、その治療には高度の専門的技術、経験が要求されるのかなどについて知っている、または調べる方法を知っている方がよいと思います。調べてもそれを理解するのに手助けがいるかもしれません。歯科医側でも自分の説明を患者さんが理解した上で治療を行うメリットは大きいのです。


なぜ歯科相談室なのか。

インターネットの歯科相談室にはおびただしい質問が寄せられています。整理するといくつかに分類できるにも拘らず、質問者は自分の質問は他とは違うと考えるのか同様な質問が繰り返されています。本人にとっては自分だけの問題と考えるのは理解できますが、歯科医側の答えは通り一遍になりがちです。その場で質疑のやり取りができないので仕方ありませんが、示された答えに納得する質問者は少ないことが予想されます。この擦れ違いを解消する方法は三つあると考えます。いずれも歯科医院で歯科医が時間を取って行うのが難しいことです。

一つ目は患者さん(質問者)と相談室の歯科医が直接面談して、質問の焦点を絞っていって明確にすることです。直接面談のメリットは交換される情報量が電話、書面に比べるべくもなく大きいことです。患者さんは「そう。それが訊きたかった事です。」となれば面談の甲斐があったということです。

二つ目は患者さんが病気の本態を理解し、症状の原因を理解できるよう説明に努めることです。最終的にたどり着くのが例えば「結局、細菌感染による炎症から来る症状です。」という理解であれば治療方針、処方薬の選択、予後の可能性など、かなり高度な説明をも患者さんは容易に理解できると考えられます。

三つめは治療の全過程に寄り添って、患者さんが抱く疑問について、丁寧に調べて答えることです。中には電話で済む相談もあるかと思います。例えば治療の途中、症状が消えない場合主治医から説明を受けても納得するには至りません。もしそれが相談室の見解と一致していたら、例えば「ここは痛み止めを飲んで経過を見ましょう。」という方針にも納得してもらえるのではないでしょうか。「あそこは痛いから、歯医者を変えよう。」とはなりません。変えた方がいい場合ありますが、それも理解、納得の上なら不安は少ないでしょう。


当相談室では「歯医者さん探しのお手伝い」も受け入れていますが歯科医院を紹介する際は中立性を守り、患者さんの意を汲んで慎重に行います。


口腔清掃や口臭の問題は本人はやっているが実際にはできていないことが多いようです。ちょっとしたヒント、手助けによって解消することも多いのです。


以上述べましたように、面談による歯科相談室にはネット相談室、歯科医院での相談では得難い利点があることをご理解いただけたら幸いです。

Amebaでブログを始めよう!

神経を抜く治療はしない方がいいと考えている患者さんは最近、多くなったように感じます。酷いう蝕に侵された歯の機能を回復させるための優れた治療法であるという認識からは程遠いように思われます。いつ頃から、増えてきたのかは定かではありません。増えてきた理由として、下記の3つが考えられます。

 

理由➀:歯科医の診断と手技に対する不信感。

患者さんの声:とにかく痛い治療らしい、あるいは痛かった。まともに麻酔が出来る歯科医がいない。針みたいなものを突っ込まれて、何度も痛い目に遭った。

 

理由②:予後不良が多い。

患者さんの声:根の治療のあとが痛い。根の治療が何時までも終わらない。根の病気はどうせ治らないのでので、抜いた方がいい。

 

理由③:抜髄そのものに対する評価。

患者さんの声:仮にうまく行った場合でも、神経を抜くと歯は早く駄目になる。抜髄した歯は、枯れ木の様に折れやすくなる。神経を抜いた前歯は黒ずんでくる。

 

根拠になっている事実があるかどうかを調べてみたところ、ネットで下記の歯科相談の質問と答えに出会いました。

 

質問:神経の治療(根管治療)は何回歯医者に通えば治るのか?いつになったら痛みが消えるのか?
答え:根管治療を受けた後に、症状の再発で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。日本の保険診療において、レントゲンで症状の再発が認められた割合は45~70%と非常に高いです。言い換えれば、根管治療を受けて成功する割合はたった30~50%しかないと言えるでしょう。歯の根の治療で「歯医者に何度も通ったのに治らない」という方が多いのはこのためです(数値の信頼性は不明です)。

 

患者として、及び歯科医としての経験から、俄かには信じがたい事ですが、根管治療に対して患者さんが抱いている冒頭の不安と不満を裏付けるような回答がなされていました。

これは歯科医側の問題として、どこに原因があるのかを突き止める必要があると思いました。

 

考えられる原因の一つは歯科医のスキルの劣化があると思います。経験を通じた能力の不足です。抜髄・根管充填をセットにした普通の標準的な治療を、来る日も来る日も行ってきたという経験がないと思われます。

 

今一つの原因は多くの歯科医が採用している手技か薬剤によって、根管の消毒、無菌化が不徹底

になることが多いためではないかと思われます(詳細な比較が必要ですが)。

 

一度トラブルになった歯の根管治療を、私費で行う歯科医院の出現は私には奇異に感じられていましたが、それに頼るしかないと考える患者さんも増えているようです。審美重視の補綴治療であればこそ、根管治療の重要性は強く認識されなければならないと思います。