亮太に指輪を返した。
「やり直そう。俺が悪かった」
たった一言で済む話を
言い訳を交えながら、延々と3時間も引っ張った彼に
正直ウンザリしてしまった。
許す許さないの前に、感情が湧いてこないので
どう答えて良いか分からなかった。
あの時、少しだけ泣いた理由が分からなくなった。
随分経ってから、ふと、頭に浮かんだのは慶の顔だった。
亮太を通して、彼との過去に泣いてしまったのか。
今では、亮太と婚約していた事すら記憶が曖昧になってる。
一生を決める大事な事を、私は真剣に考えていたのかな。
早紀の思惑とは裏腹に、亮太と別れた私はホッとしてる。

」
」 と呟きながら、少し泣いてしまった。