ダイアモンドプリンセス号におけるクラスター集団のうち、PCR陽性患者のCT所見に関する論文が報告された。
Chest CT Findings in Cases from the Cruise Ship “Diamond Princess” with Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)
Shohei Inui, Akira Fujikawa, Motoyuki Jitsu, Naoaki Kunishima, Sadahiro Watanabe, Yuhi Suzuki, Satoshi Umeda, Yasuhide Uwabe
Published Online:Mar 17 2020https://doi.org/10.1148/ryct.2020200110
PCR陽性のCOVID-19症例では、無症状例でも約半数にすりガラス影優位の肺炎の所見がみられる。
ダイアモンドプリンセス号におけるクラスター集団のうち、自衛隊中央病院に搬送され、PCR陽性のCOVID-19症例に対してCTが施行された112名の患者に関する論文です。以下に結果のまとめを示します。
■無症状例が82例(73%)、有症状例が30例(27%)
■無症状例の44例(54%)、有症状例の24例(80%)に肺炎の所見あり
■無症状例の80%がすりガラス影優位、有症状例の38%がコンソリデーション優位
■無症状例は有症状例よりも陰影の範囲が狭い
PCR陽性例に限った検討ですが、無症状例の約半数、有症状例でも20%は、CTで異常所見がみられなかったことより、現状では感染対策の基本がPCR検査の結果によること、CT検査室の感染拡散のリスク等も考慮すると、クラスター集団に対するスクリーニングとしてのCT検査の使用は慎重を期すべきと考えられます。