さて、正解なんですが、HUBのデメリットとは
全二重通信が出来ないということです。
では全二重通信とはなんなのか?この説明時によく例えられる電話とトランシーバで説明します。
カンの良い方は電話とトランシーバだけでもう気づいたかもしれませんが、電話は自分と相手が同時に話しても
途切れないし会話をすることが可能です。逆にトランシーバは自分が話していたら、相手は聞くことに
徹しなければいけません。そうしないと会話になりませんからね。
では今の説明をHUBを使用したデータのやりとりに当てはめてみましょう。
やる夫が私にデータを送ろうとしています。ネットワーク環境は前回説明した時のように
青森と仙台にHUBを設置して中継させて1本のケーブルで接続している状態です。
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/ (●) (●) \ 俺のお宝自分撮り写真集を送ってやるお
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 ̄ \__、("二) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l二二l二二 _|_|__|_
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そして私が↓
('A`) 『やる夫さんに声優のお宝画像送れって言われたから送らないと…』
この二人が、ほとんど同じタイミングで送信したとなると
送られたデータ同士が衝突して相手にデータが届かなくなります。
更にこの衝突をもう少しかっこよく言うとコリジョン(衝突)と言い
さらにこのコリジョンが発生する範囲のことをコリジョンドメイン(衝突範囲)と言います。
勢いでそのまま説明してしまいましたが、でもホントこのまんまの意味です。コリジョンとコリジョンドメインなんです笑
ですので、HUBにはリピータ機能があり多くの機器を繋げられるからといって何台も何台も接続しても
データを送れるのは1台だけなんです。更にこのHUB、前回でも説明しましたが受信したデータを回復させて
送り出すだけなんです。何が言いたいのかわかりますでしょうか?
例をあげて説明します。現在青森と仙台にHUBが設置してあるので現地の方々に、そのHUBに
パソコンを繋げて頂くとします。そしてやる夫が私にお宝自分撮り写真集を送信しました。
青森でデータを受信したHUBはまず劣化したデータを回復させます。そして回復させたデータを送り出します。この太字がキモです。
HUBは回復させたデータを私宛てに送り出すのではなく、HUBに接続されている全ての機器へ送り出します。
どうしてこうなってしまうのか分かりますでしょうか?
HUBには多くの機器と接続出来る・リピータという機能しか備わっておらず
特定の場所へデータを振り分けるという機能は備わってないのです。
ということは、青森のHUBで受信したデータはそのHUBに接続されている現地の方々にもデータをばら撒き、
更に仙台のHUBへも送られます。仙台のHUBでも現地の方々にデータをばら撒き、そして私の元へも届くというワケなんです。
そうですね、何の役割も果たしていない郵便局
とでも考えてもらえばよいでしょうかね笑データが増えているので少し違うかもしれませんが…
以上がHUBのデメリットの説明となります。今回の説明を読まれて、『なんだよ・・・HUBって全然使えねーじゃん・・・』と
思われる方もいるかもしれませんが、少数人数のオフィスなどで活用する分にはHUBでも十分ではないでしょうか?
では今回はこれまでです。
