でんちゅうとはぐれました。
途中の村に入ってしまったかもしれません。
…
でんちゅうとはぐれ走ること10数キロ。
前も後ろも真っ暗闇で、
右も左も緑が生い茂る山中。
空には一面の星で、
「わぁ~綺麗。この星が唯一の救い」なんて思えればいいのだが、そうはいかない。
ともかく怖い。
最初は何も考えず走るのだが、
こんな場所を走っていると、
段々嫌な事を考えはじめる。
例えば、稲川淳二が話すような怖い話。
例えば、山中の熊や猪に襲われる事。
例えば、ニュースで報道されるような事件。
特に上り坂になると、
一段と怖さが増す。
早くその恐怖から抜け出したくても、中々距離がのびない。
止まっているわけにもいかず、押して進んでいるわけにもいかず、
後ろから何かが迫ってくるのではないかという恐怖に耐えながら、
必死で自転車を漕ぎ続ける。
…
そして、
光が見えてくる。
心から救われた気持ちになる。
とは言っても山中にぽつんとたつ電灯。
普通だったらそこでも怖い。
けれど、人間と言うものはすごいもので、それ以上の恐怖を経験をすると、
それに恐怖を感じなくなる。
自分で自分をたいしたものだなぁと思う(笑)
そんな感じで、一度消えてしまったのもあり、その場でこのブログを書きなおしている事30分。
ママチャリの光が見え、でんちゅうとまた会うことができました。
この暗闇の恐怖に耐えてきた自分達をたたえながら、また会えた嬉しさを噛みしめあいました(笑)
パンクの修理の際は天然炸裂のでんちゅうでしたが、
僕はビビりまくりでしたが、この暗闇に耐え進んできたでんちゅうはすごいやつだと思いました(笑)