戦略コンサルとベンチャーの定量調査の違い | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

戦略コンサルとベンチャーの定量調査の違い

定量調査について、いろいろ考えていた。

あ、定量調査というのは、いわゆるアンケートで、
自由回答ではなく、選択肢式で集計可能なものを指します。
集計して、「○○は××すべきだ」という仮説を出します。

で、今日思いついたのは、戦略コンサルとベンチャーの定量調査の違い。


戦略コンサルで教わった定量調査の技法:
結果がゆがまないようにするために、どういう風にサンプルをとったり、質問すればよいか」

ベンチャーの実務で要求される技法:
「偏ったサンプル・質問内容から大筋正しい示唆を導き出すために、ゆがんでいる結果と、ゆがんでいない結果を、いかに見分けるか




なぜこの差がでるかというと、調査の目的も違うし、調査にかけられるコストも違うから。


・戦略コンサルのクライアントは、やりつくした感が出てから依頼することが多い。だがベンチャーはやるべきことがいっぱい。優先順位をつけるためには、結果が大きく違うもののみをピックアップすればよい

・戦略コンサルの方が数字の厳密性が圧倒的に要求される。ベンチャーでは、定量調査は仮説検証プロセスの一環。間違った仮説でもすぐに検証できる。

・ベンチャーでは戦略コンサルと違って、調査にお金と手間をかけられない。手持ちのデータ、手持ちのお客さんから仮説を導き出す必要があることが多い



なんでこんなことを考えていたかというと、フィリピン側スタッフのトレーニングのため。

現場ですぐ役立つスキルって、美しい定量調査票の作成のしかたじゃなくて、
「どの結果がゆがんでいる結果でしょう?」 みたいな、パターン練習だと思うから。

これを英語で提供しているウェブサイトとかあったら、教えてください。