短冊状に破いた紙を使った、イシューツリーのかんたん作成 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

短冊状に破いた紙を使った、イシューツリーのかんたん作成

うちの社員に問題解決フローを勉強させるときは、簡単さを考慮して、次の順番に決めている

1) トップイシューを明示する
2) トップイシューに関係する症候を全て洗い出す(例:xxで問題が発生、など)
3) それらの症候を分類して、トップイシューからぶらさがるロジックツリーにする
4) そのロジックツリーをイシューツリーに変換する(症候→イシューへの変換)
5) 各イシューのインパクトを推定する
6) イシューごとの打ち手を明確にする
7) それらの打ち手の実現可能性を推定する
8) インパクトと実現可能性を掛け算し、打ち手の優先順位を決める

なるべく簡単にしたつもりだが、どうしても皆が難しいと感じるのが、
上記3)の「それらの症候を分類して」というところ。

「ロジカルには正しい分類だけれど、問題解決にはつながらないよね・・・」みたいに、
人によってはものすごくセンスの悪い分類をしてしまうことが多い。

で、ここに関してだが、紙をびりびり破いて短冊状にしたものを使うと、
大幅に難易度が下がることが判明した。

具体的には、次の写真のようになる。
まず、2)で洗い出した症候を、短冊状にやぶいた紙に書き込んで並べる

戦略コンサル辞めて起業している日記-tanzaku2


次に、「これらを2つのグループに分けて、それぞれ分類名を付けてください」
とお願いする。
そうするとこうなる。

戦略コンサル辞めて起業している日記-tanzaku3

そしてさらに、
「同じことをずっと続けてみてください」 とお願いする。
そうするとこうなる。

戦略コンサル辞めて起業している日記-tanzaku1


これだけで、3)ロジックツリーができあがり、
「"Can we..."から始まる疑問文に直して」と伝えれば(英語の場合)、
簡単に4)イシューツリーに変換できる。

なぜ紙でやると簡単になるのか考えたのだが、
パワーポイント上とかパソコンでやると、
どうしてもパソコン操作に頭がいってしまいがち。
でも紙で手を動かしながらやると、分類に集中できる。
そのうえ、何だか楽しくてリラックスできる。

上記プロセス、厳密に考えるとおかしいところはたくさんあるが、
少なくとも現場で使用する分には、このくらいのざっくり具合で十分。

むしろ、下記の点を考えると、こっちの方がいいのではないかと思う。
・現場の人を問題解決フローに巻き込んだ方がいい
・巻き込む際は、あまり難しがられないよう、楽しんでやってもらった方がいい
・現場の人にとっては、細かいロジカルな部分よりも、一番優先順位が高いものがざっくりなにかの方が、よっぽど大切
・現場の人にとっては、細部の正確性よりも、打ち手をいち早く実行し、PDCAサイクルをいち早く回すことの方が、よっぽど大切