今日（6/30）の昼前に目を疑うニュースがネットに飛び込んできた。

沖縄県議会議長　野党推薦の赤嶺昇氏が選出。

先日行われた県議会選挙では、玉城デニーを支持する与党（左派系）が過半数を守った。

しかし、本日から始まった県議会において、議長選挙が行われたのだが、野党（保守系）が与党内の「おきなわ」会派の赤嶺氏を支持。

結果、

赤嶺氏26票（会派おきなわ＆野党）

山崎氏22票（与党）

また副議長は24票を得て野党の仲田氏が選出された。

ちなみに現在の議会勢力は

与党が27名

野党が21名

となっている。

無記名の投票であるが、中立会派や無所属、おきなわ（県民ネット）、自公の野党などが赤嶺氏に投票したと報道されている。

この、「おきなわ」という会派だが、政党には属さない方々で、基本的に辺野古移設反対のスタンスではあるが、いわゆるオール沖縄勢力とは距離のある方々で、仲井真前知事時代に立ち上げた会派である。

事実上、日本共産党や社民・社大や立憲とは距離を取っている。

基本的なスタンスとしては、辺野古には反対ではあるが、中立的な立場も維持している。

今後、この「会派おきなわ」と「中立会派」の数名が県政に大きな影響を及ぼす可能性が高い。

議長の選出で、野党と足並みを揃えたということは、今の与党や玉城デニー知事に対して、なんらかの疑義を抱いている可能性も高い。

翁長前知事はスタンスとして、与野党の枠を超えて辺野古を阻止しようという考えであったが、玉城デニー知事は、革新系の政党出身でいわゆる左派的な考えで県政を引っ張っている。それに対して距離を取るという意思表明なのかもしれない。

今後、辺野古移設に関しては、基本スタンスとして県議会では反対の立場で議決されていくとは思われるが、これが政党的なイデオロギーが強く出る案件に関しては、議会を通過しない可能性も考えられる。

また、それ以外の議案で与野党別れるような内容、例えば辺野古以外の基地問題や自衛隊に関するもの、教育に関わるものなど、政治的なイデオロギーがあるものに関しては議決できない可能性もある。

先日の県議会選挙では、与野党逆転はしなかったものの、自民党が躍進した。

与野党で分ければ、上記にあるように27：21と報道されているが、中立の立場の議員を野党とした場合、

25：23となり、２名の差しかない状態となる。

ここに、「おきなわ会派」の数名が野党側に回れば、与野党は逆転する。

今後、玉城デニー知事は慎重な舵取りが必要になってくるのではないかと思われる。

玉城デニー知事 足元揺らぐ 与野党逆転か？

玉城デニー知事足元揺らぐ与野党逆転か？