キャメロン英首相が率いる保守党の財政担当幹部のピーター・クラッダス氏が、英紙サンデー・タイムズの覆面取材に、年間25万ポンド(3250万円)を党に献金すれば首相に面会して陳情ができると持ちかけたことが発覚し、25日、辞任した. 首相面会と引き換えに党が年間500万ポンド以上の献金を得ていることも明かしており、政権運営に大きな打撃となりそうだ. 保守党は調査に乗り出す方針を明らかにした. 同紙は24日、クラッダス氏が「25万ポンド寄付すれば(英サッカーに例えると)プレミアリーグ入りだ. 首相や財務相と夕食をともにできる」と話す「隠し撮り映像」をウェブサイトに掲載していた. 首相は25日、この発言を「到底容認できない」と批判した. さらに、クラッダス氏は欧州の投資家を装う記者に対し、海外からの献金は違法なため、英国に子会社を設けることも提案していた. (ロンドン=伊東和貴).