人を傷つけるのがお得意? 幸せ過ぎる人に、こういう人もいると知って欲しいから・・・ | 心のコンパスがさししめす まだ知らないどこかへ                 ~2度目の帯同はUSAからスライド ハードな国へ~

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旅の計画も旅も好き♪地のものを食べ歩くのも大好き♪
非日常のモノ・コト・体験&経験をしつつも
『懐に優しく上質でリュクスな旅』実現のため知恵を絞る日々と旅の記憶を気ままに綴る私の軌跡!

HGVCとJGCにSFC,時にはFクラス・LCCも活用しメリハリ旅を目指してます!

 

自分の目の前に子どもがいるという状況を当たり前だと思わないで欲しい。

子どもを授かったこと、子どもが「ママ、大好き」と言ってまとわりついてくることを、誰しもが当たり前に得られることだと思わないで欲しい。


それは、奇跡と奇跡が重なり合ってそこに存在するのだと、余計な言葉を発する前に知って欲しいのです。

 

その人にとっては何気ないのかもしれないけれど、度を超すおせっかいな言葉は人を傷つけます。

そのことを、知って欲しいのです。

 

死産をした一人のお母さんの話です。

そのお母さんはやっと安定期に入るその日、エコーを楽しみに出掛けました。

数日前にもエコーで心音を確認してもらっていたけれど、海外でのエコーは日本ほど丁寧ではなく、きちんと見せてくれることもない場合が多々あります。

『この検査の結果が出たらみんなに報告しよう!』と思って臨んだその日。

この日は保険の利かない特別な有料のエコー検査を申し込んでいたので、今日こそゆっくり見せてくれるはず!と、とても楽しみに出掛けました。

 

診察台にあがり腹部エコー。

技師の反応がいつもと違う。。。

お喋りなオランダ人が焦って『向きが悪いから経腟エコーに切り替えるわ!』と・・・。

 

下からの映像を見ても、前回あんなに手をバタバタさせていた赤ちゃんが動いてない!

不安になる・・・

そして技師が『心臓が止まっています・・・』と。

 

同席したお父さんはその場で真っ青になり、壁に手を付いたと思ったら倒れてしまいました。

ナースが駆け寄り脈を取ってくれたけれど、脈が取れないほどのショック状態。

 

それでも残酷な現実は変わらずそこにあって、技師が慌ててギネに新しい予約を取ってくれたので数時間病院内で待ち、胎内で亡くなった赤ちゃんの今後についての話を聞かされます。

 

悲しいけれど、体内で亡くなった赤ちゃんは異物とみなされ自分で自分を溶かしはじめます。

それらを早く出さないと、そのうちお母さんの体にも悪影響や異常が起こってきます。

産んでも何の喜びもないどころか、悲しみや喪失感しかない赤ちゃんを産みその姿を目の当たりにするのは辛いだろうから手術と言う選択肢もあるわ!との説明。

それでも、自然なスタイルを大事にする欧米では日本と違い掻把ではなく自然なスタイルが一般的なのだそう。

 

数日考える時間をもらい、その間にいろいろな例を調べ・聞き、その夫婦は死産で子宮から取り出すことを決め、薬をもらって自宅で対応しました。

どちらを選んだとしても、入院はさせてくれないのが海外です。

 

死んでしまった子であっても、お母さんにとっては宝物。

どんなに待ち望んでいたか・・・。

ひと目でも逢っておきたかった。

手術だとそうはいかないから、痛くても、日本人はショックを受けるよ!!!体より気持ちを大事にしても良いのよ!?と忠告されても、覚悟の上でそれを選びました。

 

 

『当たり前のことが幸せ』ってよく言います。

子供を授かる、生まれてくる。

若い頃は普通って嫌だったし当たり前は当たり前に物事進むものだと思っていた。

普通の家庭に産まれたことが嫌で、親に散々文句を言ったことまであったけれど、普通でいられることっていろいろな事を知れば知るほど全てが奇跡だと思うのです。

 

私の周りにも、臨月目前で赤ちゃんが突然お腹の中で亡くなり、産声を上げない赤ちゃんを誘発剤を使って出産された方

海外で暮らす中、ご主人の海外出張中に出血があって流産され、ひとりで不安で辛い数日を耐えた方

ご自身の病気を受け入れ、欲しかった幸せのひとつのカタチを諦め、何か国も駐在妻として帯同し『子なし用無し!』の雰囲気がある場面でもいつも笑顔でいる、憧れのカワイイお友達もいます。

1年も生きられないと宣告された子供を強い意志で出産し、大事に育てて見送った友達も。

皆、ご自身の耐え難いような辛い経験からより強く、より優しく逞しく生きてる尊敬する人達。

彼女たちの言葉は、本当にいつも強く優しい。

そういう友達は頻繁に連絡を取っていなくても本当に辛い時、困った時、いつも支えとなる言葉で私を励まし遠くからでも凄いパワーで支えて応援してくれています。

 

一方、辛い経験をしたことがない人だからなの?

その人生よく知らないけれど

『何で産まないの?子供は良いよ?何で何で?産まなきゃダメ!』と、酔った勢いでそれまでの人生について何も知らない相手に根掘り葉掘り問わないでください。

絡まないでください!!!

そして、人の人生にあなたの価値観押し付けて一方的にダメ出ししないでください!!!

 

ファミリーで集う訳ではなく、趣味を軸に集う仲間が集まる場面には、いろいろなメンバーがいるのです。
それが希望しているのか否かは別として、人それぞれの事情や人生があるんです。

そんな当たり前のことに、誰に言われなくても幸せであれば幸せである人ほど気づいてください!

当たり前に思える幸せを望みもしない人もいれば、望んでいても・そのために努力をしていても手が届かないから、何かのキッカケで壊れてしまったから、違う楽しみや幸せを求めてそこにいる人達も存在するのです。

そのくらい、良い大人なら、何でも持っているなら持っている人ほど、子供を授かれて幸せいっぱいの女性なら尚更察してください!

そう思うのはおかしいでしょうか?

 

実は前回の一時帰国の際、しつこくしつこく問われてとても傷付きました。

怒りのぶつけどころがなくて、仲良くして頂いてるブロガーさんに相談したこともあります。

一時帰国で久しぶりに会った幼少期からの友達の前で、話しながらあまりに悲しくて手に入らないものが遥か遠すぎるもので、デリカシーのない言葉に悔しくなって涙が出たこともありました。

 

誰もが恵まれた家庭に生まれ、行きたい学校に行き希望する仕事に就いて、人生の素敵なパートナーを簡単に見付け新しい家族を欲すればすぐに迎えられるわけではない。

そんな、全てにおいて順調で恵まれた人はごく一部。

いろいろな苦難を乗り越え、だけどそんなことは普段顔に出さず生きているのだと思います。

いろいろな辛さを知っているからこそ、人に優しく出来るのだと思うけれど。

たまにいるナイフのような言葉を次々と誰にでも発する人は、何でも欲しいものを簡単に手に入れて来たとても恵まれた星の元に生まれた幸せな人なのかもしれないけれど、そうでない人だってたくさんいる。

そういう人ってそのことに、気付けないのでしょうか?

 

結婚を控えた若いお嬢さん達や職場の後輩達なんかには『どうして子ども作らないんですか?』と、当然抱くであろう素朴な疑問には何度も聞かれ答えたことがあって、彼女達は将来にいろいろ悩みや不安があるからこそ、聞きづらいことだけど聞くのだろうと感じるから、事情や考え・思いなど素直に話してきましたが、ざっくり言えば同じ内容でもしつこく自分の幸せを押し付けるかのように絡まれるのとはわけが違う。

大きなお子さんがいる良い大人なら、それくらいのこと察するべきではないでしょうか?

 

今回このことがあり、もうこれ以上傷付きたくない!

そう思ったから、あまりにプライベートな事だけれど、読者さんの中にはリアルにお付き合いしてくださってる方もいるので書くことに躊躇もしたけれど、やっぱり『書こう!』と思ったんです。

 

そう、これ、全て私に起きたこと。

先日死産しました。

 

流産がよくある時期をちょうど乗り越えた後だったので安心していただけによりショックが大きく、あまりにも辛い出来事。

更に、鈍感力満載だといつも感じている夫が倒れてまで『うさこが!うさこが!』と立ち上がろうとする姿を見てしまい、報告してもどうでも良さそうにしてたのに、実は凄く楽しみにしてたんだな、と、こんな場面で気付き、苦しめてしまって申し訳ないな、と、二重のショックを受けました。

 

やっと、落ち着いたら日本に一時帰国しようか?それともどこか最後の夫婦旅行に行こうか?とつい数日前から考え初めていたところで、いろいろと楽しみにしていたものが一瞬で全て真っ白になりました。

 

所々手続きなどでどうしても必要な人にしか伝えてこなかったので、今更わざわざ人に伝えるため記事にすることではないのかもしれない、とも思いましたが、自分の気持ちも少し整理したい。

そして、今回の処置につき日本と違うことが多々あり戸惑うばかりで、子宮内胎児死亡の宣告から死産までの数日は悲しむよりどうしたら良いか?と、とにかく必死でした。

 

そんな中、海外在住日本人の方の似たような経験を綴ったブログにとても助けられなんとか乗り越えることが出来たのも事実。

突然起こった不幸な場面で頼る人もない時、誰かの一助になれば!と思い、更には自分の気持ちを忘れないため、そして、デリカシーのない人にはどうせ伝わらないのだろうけど、こんな苦労をしてる人がいるのだと気付く人も中にはいたら良いなとの願望も込めて、少し記録しておこう!と思い、書き残すことを決めました。

 

旅ブログだったはずなのに、駐妻になり旅の記事はあまりに多過ぎて追いつかず、たまに書くのは生活感満載のことばかり。
そんな言い訳をしているうちに今度は・・・、暫く重い記事が登場するかもしれませんが、お許しくださいませ。

また、興味のない方は不快な内容もあるかもしれませんので死産に関する記事はお読みにならないよう前文でお伝えするようにしますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。