「えっと・・・ 私、別に今、欲しい服なんてないんだけど?」
ーー シム社長のお兄さんの結婚相手、気にならない?
望月君のセリフに乗っかってしまい
私は仕事帰りに迎えにきてくれた彼についてきてしまった
でも、連れてこられたのは服屋さんで
望月くんはさっきから、ハンガーで吊られた服をカチャカチャ動かしていき
その中からひとつのワンピースを取り出すと
「うん、これなんか、似合うんじゃない?」
私にあててみせた
「だから望月くん、私は別に服なんてー」
「それでしたら、お客様にはお色違いのこちらのほうがお似合いになられるかと・・・」
スッと差し出された色違いのワンピース
あてられた姿を鏡で見ると
「あ・・・・」
ほんとだ、不思議・・
さっきまで欲しいなんて微塵も思ってなかったのに・・・
「お顔が明るく見えますね^^」
「いや~ さすが店長さん!」
「あなた・・・・ 望月・・・さんでしたっけ?え?なに?キミ、彼女いたの?」
え?店長さん?って、望月くん、知り合いなの?
あ~そうか、だからこの店にー
「僕の片想いですよ。今んとこね。でもそれを言うなら、原田さんこそ。
チョン代表の婚約者は自分じゃないなんて嘘ついてー」
「え?」「ええっ?」
思わず、店長さんと私、ハモってしまった・・・見事に。
「いや、あの・・えとそれは・・・」
この人が・・?
「お兄さんの婚約者さんなんですかっ!?」
私は、思いっきり身を乗り出すと、店長さんに問い詰めていた
「えっ?お兄さん・・の・・?」
私の勢いにあとずさった店長さんは、不思議そうに私の顔と、望月君の顔を見てる
「あ~ ほら、この人がこの間言ってたシム社長の恋人・・朝倉さんですよ?」
「ちょっとっ!望月君っ!!」
私の紹介に、店長さん、目を丸くされている・・・
「すみませんっ、突然・・びっくりされましたよねっ?あ、私はそんな、社長の恋人・・なんて呼べるものではなくて・・・」
「え・・ 違うの・・?・・・」
「いや、あの・・違わないかもしれないですけど・・・」
まだ自信ないし・・・
何だか一瞬、違うと言った方がいいような空気があった・・・ような・・?
でもここは、何か話題をー
「あの・・、社長ったら、店長さんのこと、まったく冴えない普通の女だった、なんて言ったんですよ?」
おい、朝倉!
と望月くんに言われてハッとなる
「おまえ、そんなこと言うか?普通・・・」
「あっ!!ごめんなさいっ!!違いますっ、そうじゃなくって・・あのっ・・社長のその言い方がまるでやきもちをやいてるみたいでー・・・」
大好きなお兄さんをとられた弟って感じで・・・・
とっても可愛くって・・・
まぁ、あの日は全部可愛かったんだけど・・・(*v.v)。
「お兄さんのこと、よっぽど好きなんだなぁ~って・・・」
「そう・・ そうでしょ?」
「えっ?」
ガバッ!!
ええーーっ
気づいたら店長さんに両手をつかまれていて
「あなた、・・朝倉さん・・だったっけ?朝倉さんってとってもとってもいい子ね!!
申し訳ない・・・でも大丈夫!!貴女にはほら、望月くんがいるわっ?
彼はグローバル社のミン社長の右腕らしいから、将来有望よ?」
「あの・・ 私、別に望月君とは・・・」
店長さん?
さっきから、いったい何をおっしゃっているのか、全然わかりません・・・
「朝倉さんっ!!・・あなた、好きな人には幸せになってほしいでしょ?」
「え?えぇ、まぁ。そりゃそうです・・けど・・」
「社長のこと好きよねっ?」
「え?それって・・どういうことですか?やはり、社長と私ではつりあわないとー」
お兄さんと、そんな話に・・?
「そうじゃなくって!彼には他に好きな人がっー んぐっ」
そのとき、突然現れた人によって、店長さんの口は塞がれた
後ろからまるで、ハグするかのように現れたその人はー
背が高くってとってもとってもかっこよくって・・・
「チョン代表・・!?」
望月君の声で思い出した
そうだ!
社長のお兄さんを調べる時に、ネットで見た人だ!!
「・・・ どうも。初めまして^^ 」
かっこいいぃーーー(///∇//)
こ、この人が、社長の・・・
店長さんは、お兄さんの腕の中で何やら必死にもがいていらっしゃる
笑ったら失礼だとは思いながらも・・・
何だか微笑ましくって・・・
「ごめんね、このバカが変なことを言って・・・」
あ・・・
「いえ・・・ わかってますから・・。」
社長に他に好きな人・・・
それはきっと、水戸様のことだ
やっぱり、お家の方では、そういうことになっていたんだろうか?
「え?わかってるって・・・・」
「ばかっ!! 変なことって何よっ!私はっー」
お兄さんの手を振りほどいて楽になった店長さんが入ってきた
「ちょっとおまえは黙っとけ!・・・わかってるって何が?」
お兄さんの、優しい瞳・・・
「社長には他に好きな人がいらっしゃるってことです・・・
今はまだ、気づいていらっしゃらないかもしれませんが、心の奥底と言いますか・・・
その方が告白されたら社長はきっと・・・・」
「え・・・・?」
「ほら!!!!」
店長さんの嬉々とした目・・・
あ~・・ やはり、私、歓迎されてないんだ・・・
「おい、朝倉!それは・・ 本当か?」
「何よ、望月くんだって、最初言ってたじゃない。社長の相手はお前なんかじゃなくって美人秘書だって」
「ええーーーーーーっ!!!」
「・・・はい?」
耳をつんざくほどの、店長さんの声に、店内にいた人たちがいっせいにこっちを向いた
今までも、お兄さんのせいで、ずいぶん注目を集めている気がしてたけど・・・
「アーーーハッハッハッハッハッ・・・ ハハハハッ・・・ア~ハッハッハッ・・・」
え?
今度はお兄さん・・・
身をよじるほど、笑うところですか?
何が?
いったい、何がそんなに可笑しかったんですっ!?
「だいじょうぶだよ、朝倉さん・・・ チャンミンが秘書のことを好きだっていうことはないから。
あいつは、ちゃんと、君のことを好きだと思うよ」
お・・・お・・・、お兄さん・・・・![]()
だ、だめですっ
そんなっ 眩しいっー
私には社長がっ・・・・(/ω\)
「あの・・・?」
「変な心配をさせてごめんね。お詫びにそのワンピース、プレゼントさせてもらうよ」
「えっ?あなたが買ってくれるのっ?ちょ、ちょっと朝倉さんっ?だったら他にも貴女に似合いそうなのがー」
「おまえが払うんだよ」
「ええーーーーっ なんでなんでっ!?これは、お兄さまからのプレゼントでしょっ!!
その方が朝倉さんも嬉しいわよね~?ね?」
ぷぷぷぷっ
なんなんだろう?この人たち・・・
あ~・・
社長もここにいたらよかったのに・・・
っていうかあれ?望月くん、どこにいったんだろう?
きょろきょろと店内を見渡していると、他の女性スタッフさん?につかまっているのが見えた
やっぱりモテるのよね
「・・・ 朝倉さん?」
「えっ?あ、はい!あの・・ワンピースだけで^^」
「ええー?いいのー?」
「はい、それでも・・ほんとにいいんですか?何だか申し訳ない感じで・・・」
「いいのいいの、似合ってたし^^ あ、でも、どうして今日はここに?」
「えと・・・ すみません、望月くんに・・社長のお兄さんの結婚相手に興味はないか?って言われて・・・」
もじもじもじ・・・
ごめんなさい・・・
こんな、興味本位で来てしまって・・・・
「でも社長・・ ほんとに、この間初めてお兄さんの話をしてくれたと思ったら、お酒飲んでて・・・」
あのときの社長・・・
「何だか、寂しそうだったんです・・・ ほんとに・・・」
話を聞いてあげたいのに、私、何も知らなくて・・・・
「じゃあさ、今度 社長さんと一緒にウチ、おいでよ」
「おいっ?こらっ、おまえっ、何を勝手にー」
「いいんですかっ!?」
社長と一緒にお兄さん宅に?
「え?でも、ウチって・・・」
「いいよ~。あ、今ね、一緒に住んでるの。」
ぼんっ(//・_・//)![]()
い、一緒に・・・ 住んでるっ?
それってまさに・・・・
お2人は・・・・
あ、いや、結婚なさるんですもの、当然ですよね
「あ~・・(///∇//)・・・ ハハハ、はい・・そうですか」
あれ?今度は、お兄さんが店員さんたちに連れて行かれた・・・
「いいんですか?お兄さん・・・ 連れて行かれちゃいましたよ?」
私は、店長さんに質問する
薦められたワンピースは店長さんの手にあるままだ
「いいのいいの、部下の士気向上のためです♪」
「・・・・・・・・・」
な・・ なんかすごい・・!!
「あ、朝倉さん?」
「はい?」
「ウチでは・・・ 何があってもびっくりしないでね?」
「え?」
「じゃあ、これ、袋に入れてくるわね?」
そういうと、店長さんはレジへと歩いて行ってしまわれた
・・・ 何があってもびっくりしないでね?って・・・?
どういうこと・・・だろう?
「どう? いっぱい話が出来てよかった?」
「え?」
突然、背後に望月君が現れてびっくり・・・!
さっきまで、あっちでスタッフさんたちと会話してたみたいだったのに・・・
「うん・・ ありがとう。連れてきてくれて・・」
「こちらこそ^^ まさか、チョン代表に会えるなんて思いもよらなかったからね
ラッキーだったな♪」
「そうなのっ?」
「そ。・・・結構、雲の上の人だよ?」
「望月くんでも?」
「なんで僕でも、ってなるの?当たり前だろ~?」
「だってさっき、ミン社長の右腕だって・・・」
「あんなの、かいかぶりだよ。僕なんてまだまだひよっこのペーペーさ!」
「そうなんだ・・・?」
そんなすごい人なんだ・・・
あ、でも・・・ ネットで調べたときもそんな感じだったかも・・・
うわっ
店員さんたちにいっぱい写真撮られていらっしゃる・・・
「どうする?どっかで何か食べていく?僕、奢るよ」
店長さんからワンピースの入った袋をもらい、ありがとうございました~と送りだされると
望月君が提案してくれた
がしかし
そんなの、無理に決まってるでしょ?
「望月君、さっきの、ほんとに困る。僕の片想いとか・・・。私、本当に望月君のことは」
「友達だろ?わかってる。」
「わかってないでしょ。どうしてそんなにー」
「どうしてかな~?自分でも不思議」
「おちゃらけないでください」
「でもさ、さっきの・・ 原田さんの言葉も気になるし」
「え?それって・・・・」
望月君も聞いてたの?
「とにかく。シム社長に振られたらいつでも待ってるから」
「それ・・・ ぜんっぜん冗談に聞こえないから」
「本気だもん」
「・・・・・・・・・・」
どうしよう・・・
笑えない・・・
つづく・・・
(画像、お借りしました。ありがとうございます^^)
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私のブログの読み方ですが・・・・
テーマ毎ではなく、アップしている順に読んで行かれたほうが確実に話がつながります
「C社長とえろ色」 と 「ぶぁーさす」 は、話がリンクしていますので
更新順に読むと、よりお話がわかりやすいかと思います
時の流れが、更新順になっています
そして、お詫びなのですが・・・
あまりにも、ぽんぽこ、自由に更新しているので
おそらく、読んでいらっしゃらない回もあるのではないかと思います
あれ?変だな?
とか思われたら、戻ってみてください
全く独立しているお話 『ダメ、やだ、無理』 につきましては
スマホから投稿しているので、休日や週末をのぞいては、夜の更新になりやすいです
画像が大きくて、パソコンから見るとウットリしちゃいますよね
そんな楽しみ方を私はしています・・・( ´艸`)
それではまた^^
いつもありがとうございますm(_ _ )m
