「あ~ 美味しかった!ごちそうさまでした」




チャンミンが自分の使った食器をシンクへと運んできてくれた



すでに洗い物を始めていた私の手は、洗剤による泡にまみれていて




「あっ、そこー」


ーー 置いといて、というセリフを放つ前に



隣に立ったチャンミンがシンクの中へと食器を滑り込ませていく




ふっと薫る彼のにおいに、緩みそうになる頬を、唇をかみしめ堪えた



狭いこのキッチンで、細いけど背が高く、しっかり筋肉質な彼が隣にいるのは


なんともこそばゆい



早くリビングに戻ってくれないかな?


と思う気持ちと



裏腹な気持ちが心の中を占拠していく




「これ、すすげばいいの?」




そんな私の心の中が見透かされたのか


チャンミンは、洗剤の泡にまみれた食器を一枚手に取った




「そんなのいいから、あっち行ってお父さんの相手でもしといてよ」




あ~あ~・・


素直になれない自分が歯痒い




一瞬リビングに向けた視線が、こっちを見てほくそ笑んでいるなつみと合った



うわっ・・


何だか恥ずかしい


なつみ、やっぱり・・・・





「いいから、いいから」




私の動きが止まっているのをいいことに、チャンミンが少し身体をずらして割り込んできた



「えっー////」




お湯を出して、食器の泡を流していくチャンミンの左腕


汚れを取ろうとスポンジで洗っていく私の右腕



動かすたびにお互いに当たってる




「ちょっと!!お湯の量多い!」


「え?そう?」


「もったいないからー」




もう、なつみの方、見れない


だって私


絶対どこかニヤニヤしてるもの



よかった、彼は隣にいて・・・



斜め上からは、死角になっていますように・・・・




「・・・ ヌナ」




「え?」




ドキンッ




至近距離から呼ばれるのって、ドキドキ度半端ないわね




「・・・ あとで僕の部屋に」




「えっ?////」




驚いて私が見上げると、


軽くウィンクをし、両手をタオルで拭いてリビングへと歩いていった




私はすぐに視線を手元に落として、フキンでシンクの上に撥ねた水を拭きとっていく





ーー あとで僕の部屋に




さらっと言ってたけど



それってそれって・・・・




え?



早くない?




だって・・・



昨日も・・・(//・_・//)











「じゃあ、僕は自分の部屋に帰ります。」





チャンミンは、リビングでテレビを見ながら寛ぐお父さんにそう声をかけると


玄関に向かっていく




「お、そうか?チャンミン、また来なさい」



ソファに座ったまま、首だけ伸ばして、チャンミンを見送るお父さん




「ありがとうございます、おじさん。今日もごちそう様でした」




「うん」



チャンミンの挨拶に、満足そうに視線をテレビへと戻していく




「え~、チャンミン、もう帰っちゃうんだぁ~?」



なつみは、スリッパを鳴らして玄関のところへと駆けて行った



「いつまでもお邪魔しているのも悪いしね。なつみちゃんもおやすみ^^」



ぽんぽんっと、チャンミンに頭を撫でられているなつみの顔は確認できない




「・・・ じゃあね」




ふっ、と飛んできたチャンミンの視線に




「・・・・・・・・」 




微妙な顔して見つめるだけの私の視線は




うまく、絡み合っただろうか?






ガチャン、と音がして、チャンミンが玄関のドアの向こうに消えた








それからの私の頭の中は





何と言って、あのドアをあけて出て行こうか?





そんな言い訳を考えるのでいっぱいだった













つづく・・・・





○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●




週末ですね^^



チャンミンが洗い物をしている自分の隣に立ったら



なんてことを想像していただけたら・・・



一緒に並んで洗い物をしたら・・・



腕が触れてるんですけどぉーーーーって思って萌えていただけたら・・・




チャンミンとアイコンタクトできたりしたら・・・



そんなことを考えながら書いた1話でございますm(_ _ )m




さぁ!!



チャンミンの部屋にいくために



なんて言い訳をして、出て行きますっ?



そんなことを考えられるって・・・ 幸せですよね~( ´艸`)




それではまた^^