「ただいまっ!遅くなってごめんなさいっー」

 

 

慌てて部屋の中へと駆け込むと、脱ぎ切れずにひっかかったブーツが

ぽこっと玄関で飛んだ

 

 

「・・・・・ おかえりなさい。皆さん、もう食卓についていらっしゃいますが?」

 

 

そんな私に、冷たい視線を投げかけ登場したのは

エプロン姿の真崎だった

 

 

「わぁ・・ 真崎!今夜はありがとぉ~」

 

「別に。あんたにお礼を言われる筋合いはない。」

 

「あ~・・ 大好きなご主人様のご命令、ですもんねっ」

 

「おまっ/// 声が大きいだろっ!!」

 

赤くなったぁ!! こういうとこが可愛い奴だな、くくくっ・・

 

 

「でもごめんね?確か、見たくないって言ってたよね?

ご主人様の・・その・・ ご寵愛っぷり?っていうの?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

弟くんを見つめるときの、ご主人様の愛情溢れる視線を・・

その動向を・・

見るのは辛いって

 

 

「・・・ でもそれよりご主人様のおそばに居られる方がいい・・・やはり・・////」

 

 

カァーーーーッ

 

聞いてるこっちが赤くなるわっ!!!

 

 

「真崎ぃ~~ 愛い奴じゃのうぅ~~~」

 

ぽんぽんぽんっ

 

 

手を伸ばしてその頭を軽くたたく

 

 

バッ

 

とすぐ撥ね退けられたけど

 

 

「おまっ/// 何してっ/// ・・とっとと席について客人の相手をしろっっ!!!」

 

「はぁ~~~~い♪」

 

 

 

実は、真崎と話しながらも、しっかり聞こえていた

食卓を囲む3人の楽しそうな会話が

 

ゆりちゃんの可愛い声に

弾んだ弟さんの声

 

そしてそこに、穏やかに言葉をかける彼の声

 

 

 

 

「・・・ 遅くなってごめんなさー」

「おかえり。遅かったな!」

 

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「・・・・・・・・・」

 

 

いい終わらないうちに、彼が振り向いた

 

ま・・・

 

まばゆいっ ド━━Σ(ll゚艸゚(ll゚艸゚ll)゚艸゚ll)━━ン!!!

 

 

さっきまで、目の前に注いでいたそのままの笑顔でこっち向いたわね?

 

直視できませんっ((>д<))

 

 

「え?あ・・ うん、ごめんなさい・・ちょっとトラブルが起きて・・」

 

 

彼の隣の席の後ろに立つと、目の前に座っている2人の顔を見つめる

 

「今日は遅くなってすみませんでした!

えと・・ チャンミン君、と、ゆりちゃん!

今夜はようこそです!」

 

そう言ってお辞儀をすると

 

 

「いえ。こちらこそ、今夜はお招きいただいて・・」

「ありがとうございますっ!すみませんっ、お先にいただいちゃってて・・」

 

 

2人はセットか!

て突っ込みたくなるような会話・・・

 

 

「あー、いいのいいの!!遅れた私が悪いんだからっ」

 

ゆっくり椅子をひいて、彼の隣に座る

 

 

「・・・ トラブルって、大丈夫なのか?」

 

「うわぁ~ 美味しそーー!!」

 

 

食卓の上に並ぶ色とりどりの料理に目がくらんで(@_@)

思わず口をついて出た言葉が

ユノの声とかぶってしまった

 

 

くるっー

 

「あ、うん・・ だいじょうぶ^^」

 

 

隣を向いてそれだけ言うと、また食卓の上の料理へと視線を戻し

 

手にした箸を伸ばしていく・・

 

 

「あぁー、それっ!僕が狙ってたやつです!!」

 

ビクッ

 

「えっ・・?」

 

 

「ちょっともうーーっ 社長っ!!いいじゃないですかっ

さっきからどれだけ食べてると思ってるんですっ?

りかさん、今帰ってきたばかりでお腹減っていらっしゃるんですよっ?」

 

「そんなこと知らない」

 

ヒョイッー ハクッ

 

 

 

びっくりして止まった箸の先にあったお肉を

あっさりと横からさらっていかれてしまった・・・

 

 

 

「・・・・・ (ジィーーーーーッ)」

 

 

おそるべし弟君を、思わずじっと見つめる

 

 

 

すると、あろうことか、横から彼が近づいてきてー

 

 

 

 

「こいつ、昔から食い意地が張ってるんだ^^」

 

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「・・・ 欲しいものがあったら、すぐとらないとなくなるぞ」

 

 

 

ーー っ ドウシタ?!(。艸゚;*三*;。艸゚)ドウシタ?!

 

なぜ、そんなことを内緒話みたいに近寄ってするわけっ!?

 

 

私の心臓、持たないんですけどっ!!!

 

 

さっきから、ドクドクバクバク・・・

 

ほんっと激しく鳴っちゃって

 

 

 

「・・・・ りかさん?」

 

「・・・ ヒョン! いちゃつくのは、僕たちが帰ってからにしてください」

 

 

ーー えっ?

 

「いちゃつくってー」

「え?いちゃついてた?さっきのが?あ~、ごめんごめん、つい・・」

 

「ついっ!? ついって何言って・・こんなこと今までー」

「ん?」

 

 

彼の方をみると、どうした?と言わんばかりの顔

 

 

 

あ・・・

 

そうか・・・

 

この人、一生懸命演じてるんだ?

 

愛する弟君の前で

婚約者を好きだという自分を

 

 

そうか・・・

この人・・ つらいよね?

 

私、逢いたいのかと思って気軽に呼んでしまったけど

 

こんな目の前で、大好きな人が恋人と仲良くしてるのを見るなんて・・・・

 

逢いたいのは、ひとりだけだったよね・・?

 

 

ごめん・・

 

ごめんなさい・・・

 

そんなことにも気づかない恋愛オンチで・・・

 

 

 

「・・・ どうした? 早く食べないとなくなるぞ?」

 

 

「そうですよ!早くしないとさっきから社長の手がー

ああっ!ほら、またっ!!!」

 

「だってこれ、美味しいんだもん。ほら、おまえも食べてみろ」

 

「わっ// 自分で食べますってばっ///」

 

 

 

wwwwww

 

いちゃついてるのは、どっちですか

 

 

 

ごめんね・・?

 

 

 

心の中で何度も謝る

 

 

 

 

 

バカだなぁ~・・・

 

 

私ったら・・・

 

 

 

 

 

 

つづく

 

(画像、お借りしました。ありがとうございます)