「・・・ のんちゃん、話・・・ 聞いてほしいんだけど・・!!」

 

 

私は、まだ開店準備をしている居酒屋のんちゃんの暖簾をくぐるなり

脅すようにそれだけ言うと

 

カウンター席に座った

 

 

「なに?こんな時間から・・・。まぁ?別に予約も入ってるわけじゃないしいいけど?」

 

 

ユノには、お父さんが体調を崩したから看病がてら実家に泊まるって

メールしておいた

 

全然うそだけど

 

 

「どうしたの?何かあっー」

「セックスした」

 

 

 

「・・・ は?」

 

 

 

「私、あれ以来初めて、シたの」

 

 

カウンター越しにそう言うと

 

ノンちゃんが身を乗り出してきた

 

 

「・・で? ちゃんと?よかったの?」

 

 

私はノンちゃんの質問に、大きく何度もうなずくと

 

 

 

「よかったなんてもんじゃないのっ!!すっごいの!!すっごくって・・」

 

 

「あら~~!!それはまぁ、ほんっとおめでとうーー!!

・・ってことは?なに?あんた嫁に行った先で?

ちょっともう~よかったじゃないの!!

やー、お父ちゃん、ほんとに心配してたからね~

で?ダンナもよかった、って?」

 

 

「旦那じゃないけど・・!だってまだ結婚してないし!!」

 

 

「まぁまぁそれで?」

 

 

「・・・ ん~・・ 多分・・

よくないって言われてないから

大丈夫だよね??」

 

 

「大丈夫大丈夫、なんだー、ほらね?

だから、言ったでしょー?アイツがダメなやつだったって話よ!

もう、今まで何だったんだ、って思ったでしょ?」

 

 

「それはないけど・・ だって、彼のが・・特別なのかもしれないし・・」

 

私の・・でも大丈夫だったっていうか・・・

 

 

「特別っ!!? ほぉーーー!!そりゃずいぶん立派だったんだねっ?」

 

 

「ちょ、ちょっとノンちゃんっ//// そういうんじゃなくって・・

や、でも・・ もうーーっ!!とにかくっ、私は困ってるのっ!!!」

 

 

「何が?困ることあるの?」

 

 

「・・・ あんなに気持ちのいいものだなんて思わなくって・・・////

私、彼の顔が見れないっていうか・・ 朝も顔合わせずに出てきちゃったし・・

絶対すっごいいやらしかったと思うの、私・・!!

昨日はたまたま、シてもらえただけなのに・・・ 顔見たら私、きっと、またシてほしくなる!!

すっごい淫乱?やばいの!!!」

 

 

「・・・・・ おそろしく目覚めちゃったのね・・・」

 

 

「どうしよう、ノンちゃん・・ 私、襲っちゃうかもしれないわ」

 

 

「ハッハッハッハ!!!襲えばいいじゃないの」

 

 

「ダメよーー!!そんなことしたら追い出されるっ!!」

 

 

「あら?・・・・ 結婚したくないって言ってたのに?追い出されたくないんだ?」

 

 

あ・・・

 

 

あれ・・?

 

 

「りかちゃんったらもう~・・でもそんなすっごいオトコ、逢ってみたいわね~」

 

 

ハッ!!

 

ノンちゃんったら、舌舐めずりしてるっ!!

 

 

「ダメダメっ!!そもそも彼はっ、そういうことはー」

 

 

 

あ・・・

 

そうだった

 

ユノは・・・ チャンミン君のことが好きで

 

好きで大好きで

 

 

 

私はどうして彼の婚約者になれた?

 

 

 

「ねぇノンちゃん・・・ 好きになったらダメな人って・・・

困るよね~・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

 

 

 

バタン

 

 

 

 

「ふぅ~・・・」

 

 

 

誰もいない部屋に溜息が響く

 

 

 

 

・・・・ お父さんの体調が悪い、ねぇ・・・

 

 

ずいぶんとまた、タイミングよく・・・

 

 

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上着を脱いでネクタイを外すと、ソファにかけた

 

 

 

帰りに寄ったドラッグストアでの買い物袋を一緒に投げると

 

カシャカシャと音がしてソファの上に落ちる

 

 

 

静かだな

 

 

 

この部屋

 

 

 

 

あ~そうか

 

 

アイツが来るまでは

 

 

恭弥がいたしな

 

 

 

呼び戻すか?

 

 

 

 

 

 

オレは、携帯を取り出すと、恭弥の番号を表示させる

 

 

 

いや

 

 

 

 

そのまま、スクロールさせていくと

 

 

 

ポチッ

 

 

 

呼び出し音が聞こえてきた

 

 

電源は入れてるんだな・・・

 

 

なかなか出ない

 

 

もう切ろうか、と思ったそのとき

 

「も、もしもしっ? ユノっ?どうかしたっ?」

 

 

アイツの大きな声と

その向こうに車の走る音が聞こえた

 

 

外か・・?

 

 

 

「お父さんの具合はどうだ?」

 

 

「えっ?あ、あぁ、うん、大丈夫。薬を飲んで寝ればー」

 

「大丈夫なら帰ってこい」

 

「ええっ!?あ、いや、大丈夫じゃないかも・・まだ熱が・・」

 

「本当に具合が悪いんだな?」

 

「え・・」

 

「嘘だったら怒るぞ」

 

 

黙ったな?

やっぱり、嘘か

 

 

「・・・ 100数えるまでに帰ってこい」

 

「はぁ~?100数えるまでってちょっとユノ、何を言ってー」

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カランカランカラン~~

 

 

「どうした~? りかちゃん、旦那はなんて?」

 

 

私は携帯を手に持って

ノンちゃんの店に戻る

 

ノンちゃんのお店はもう、常連さんで席が埋まってきていて

私も楽しく飲んでいた

 

でも、電話が鳴って

 

それがユノからで

 

慌てて電話を持って外に出たんだった

 

 

 

 

「ノンちゃん・・・ 私、帰らなきゃ・・」

 

 

「ハイハイ、色ボケさんは、お帰りなさい。それがいい、それがいい」

 

 

「うん、ありがとう、ノンちゃん・・・」

 

 

私は、荷物を持って店を飛び出す

 

 

しんっじらんない、あの男っ・・

 

 

 

ーーー 遅れたら今夜はお前が・・・・

 

 

 

 

「もうっ・・ 知らないからねっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく・・・・

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

 

やだな~

 

ほんっと、どうしてこんなこと書いてるんでしょうね

 

それはね?

 

あのお人がとってもとってもフェロモンダダ漏れ男だからですよ