♪♪♪~~
携帯が鳴りだし、その着信画面を確認し、驚いた
え?
キュリって・・ お嬢さんがなんで?
今頃は、チャンミン様と一緒に・・・
「はい、三木です。」
「三木。今すぐ来て」
「はい?今すぐ・・と言いますと?もしかして、チャンミン様に何かー」
「ええ、そうよ。だからすぐ来て。場所は、あなたがとってくれたんだからわかるわよね?」
「は、はい。わかりました。今すぐ向かいますっー」
なんだ?
チャンミン様の身にいったい何が?
ご自分で電話も出来ないほどに?
ご実家に連絡をしておいた方がいいか?
いや、待て
まずはオレが自分で確認してからだ
とにかく、ホテルへ
あぁ・・
酒を飲む前でよかった
なんて思うのがやっとで
この時の俺はー
あまりにも狼狽えてしまい
正常な判断が出来なくなっていた
チャンミン様に自分が電話をしてみればよかったものを・・・・
そうしなかったことを
いや、それすら思いつかなかったことを
後に激しく後悔することになる
・
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コンコンコンッ
「キュリさま?三木ですっ」
ホテルの部屋の前
ノックをし、ドア越しにそう声をかけると
まもなくロックが解除され
ドアが開いた
お嬢さんの顔がのぞく
・・・ 目が赤い?
「キュリ様っ、チャンミン様はっ!?」
勢いよくスィートルームのその室内へと押し入った
だがしかし
どんなに部屋の中を見渡しても
その広い室内のどこにも
チャンミン様の姿を見つけることができない
「どういうことですか?キュリ様・・ チャンミン様は・・」
「どういうことか、って?・・・ それを聞きたいのは私の方よ?三木・・」
なんだ?
どういうことだ?
チャンミン様はどこに?
「一緒に食事をしているときは、本当に楽しかったわ。あんなチャンミンは初めてだった。」
「・・・・・」
俺はだまってお嬢さんの話を聞く
「そのあとも、とてもスマートにこの部屋まで移動してきて・・・」
いいじゃないか、それで?
「そしたら、窓に・・・」
そこで、お嬢さんが押し黙ってしまわれた
「窓に・・?」
俺は続きを促した
すると、お嬢さんは俺の顔を見上げ
震える唇を開き
「窓に・・ 大粒の雨が当たりだしているのを見るなり・・チャンミンの顔が・・・表情がかたまったの」
「・・雨?」
なんだ?
雨がどうした?
「そんな、雨で表情が固まるなど、今までなかっー」
そこまで言って思い出した
先日の出張先で
突然の雨に見舞われたとき
チャンミン様は急に足を止められ
そのあと・・・
フッと笑われた
それはそれは、優しい笑みで
どうかなさったのか?と
何かいいことでも?
と聞いた俺に
ーー ナイショ、です
そういってまた
微笑まれた
そのときのチャンミン様の顔が
あまりにも色っぽくて
不覚にもちょっとドキッとしてしまったことを
「・・・ 三木?」
お嬢さんに呼ばれて、ハッと我に返る
「・・すみません、キュリ様・・ それで?チャンミン様は・・?」
聞いてどうする?
この部屋にいらっしゃらないということは
答えなど決まっているのに
「・・・ 急用を思い出したんですって。」
「・・・・・・・」
俺を見上げるお嬢さんの瞳が
うるうると・・・・
涙で揺れる
女の涙は
本当に卑怯だと俺は思っている
なぜならー