ドイツ語では“Du bist, was Du isst”英語では“You are what you eat”と言います。日本語にすれば“食べるものがあなた(になっている)”でしょうか。水を飲めば身体に水分が回ります。ミネラルウォーターを飲めば水分だけが身体に補給されますが、その時に清涼飲料水類を飲めばお砂糖も身体に蓄えられます。一定の栄養分が足りない食事を続ければ病気になって現れます。それが分かっていながら簡単だからといってついついどうしてもファーストフードや加工食品を食べてしまいます。確かに3度3度の食事を考えるのは大変なことです。でもその食事によって身体が良くも悪くもなるということをもっと真剣に考えるべきではないでしょうか。

肉と野菜の腐り度を比べると著しい差があります。肉などはその辺に放っておくと腐って大変臭くなりますが、野菜はそんなことはありません。人間がそれら両者を食べた後にお腹の中でも似たようなことが起こっていると思われないでしょうか。確かに最初に胃酸で溶かされはしますが、最後にでてくるウ○○を長い間からだの中で保っていたいと思う人はいないはずです。胃や腸も、腐りの激しい肉よりも野菜の方をより歓迎してはいないでしょうか。田舎の道には時々牛馬の糞が落ちていて匂いますが、もし仮にあの量で肉食動物や人間のものが道に転がっていたらとんでもない臭いのはずです?授乳だけの赤ちゃんのウ○○は全然臭くありません(笑)。

西洋人は日本人よりも腸が2割ほど短いそうです。それは日本人よりも長い間肉を食べ続けてきた彼らの腸が、腐りの激しい肉をより早く対外に排出しようとした身体の努力の結果の進化とは考えられないでしょうか。花粉症は戦前というか、数十年前はなかったそうです。それは食生活が変わったからだとは考えられないでしょうか。日本人が肉を食べるようになったのはわずかこの数十年の間だそうです。そして保存料や着色料などをふんだんに使った加工食品が出てきたのも同じ頃です。江戸時代とかの日本人は、魚もさることながら米やあわ、ひえなどの穀物を主に食べていたと聞きます。

そういうものに慣れ続けてきた身体に、腐りやすい肉や消化する能力もないのに牛乳、そして自然に反する保存料や着色料を使った加工食品を食べたら身体が悲鳴を上げないでしょうか。ちなみにマクロビオティクスで玄米がいいという理由は、その鮮度が際立っているからです。精米した白米は既にお亡くなりになっています。つまり鮮度が落ちています。ところが玄米は種と一緒で湿ったところにおいておくと芽が出てきます。つまり新鮮そのもの。昔は干物や塩漬け、発酵食品などの一部を除いて冷蔵技術や保存技術がお粗末だったので、人間は元々基本的には新鮮なものを食べてきました。

発酵食品、干物、漬物などの自然に保存されたものを除くと、科学保存料などを使って長く持たせたものは自然に反しています。いい色に見せるための着色料なども同じです。自然に反したものにいいものはありません。つまり今まで人間がづっと長く食べ続けてきただろうと思われて、しかも新鮮であるものが体にいい食べ物。マクロビオティクスの桜沢さんがいうところの良食です。牛乳や乳製品ですが、これも少なくとも日本人にはよくないとされています。元々日本人には牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を分解する酵素(ラクターゼ)が不足して消化する能力がなくて下痢を起こすのだそうです。下痢を起こす、つまり身体が拒んでいるとも考えられる食べ物が身体に良いわけがありません。

マクロビオティクスの元祖である桜沢如一さんなどは、牛の赤ちゃんのために存在する飲み物が人間の大人に良いわけがない。他の動物の赤ちゃんの飲み物を飲むなどというのは人間の大人くらいのものであると喝破されております。(但しさすが人間は動物界の最上位?にいるので、他にもいくつかの唯一はありますが...)よってやはりキャベツや野菜も生で食べるのが一番いいようです。そしてまたよく噛むことも大事です。胃酸によって胃で消化はされるものの、歯でよく噛んで胃に送るのとそうでないのとには胃のお仕事に大きな違いが出ます。マクロビオティクスも多く噛むことを薦めています。人間の歯、臼歯は元々何度も噛むように作られていますが、多く噛むことによって唾液が多く出て噛んでいるものが甘くなって味もよくなることはご存知でしょうか。

マクロビオティクスはドイツ人のお医者さんでChristoph Wilhelm Hufeland(1762-1836)という人が始めたといわれているそうですが、世界中に広めたのは桜沢如一(1893-1966)という日本人です。マクロビオティクスを知らなければ当然知り得ない人ですが、ちょっとでもかじるとものすごい人であることが分かります。まずは書いた本の数。ものすごい数の本を書いています。フランス語や英語でも書いています。戦時中は堂々と反戦して大変な目に合わされています。日本では意外とあまり知られていないマクロビオティクスが海外でわりとよく知られていますが、その貢献者は桜沢さんとそのお弟子さんたちです。

マクロビオティクスで何人もの癌患者も治ってしまっています。えっ?マクロビオティクスって癌も治しちゃうの?と驚かれるかもしれませんが、キャベツの常食だけで下痢、花粉症が治って病気にかからなくなるくらいですから、マクロビオティクスで癌が治っても少しも不思議ではありません。むしろ当然といえます。癌や糖尿病も昔は一部のお金持ちしかならなかったそうです。つまりはやはり食べ物。美味しいものという意味ではなくて良食という意味でのいいものを食べて免疫が高くなっていれば生活習慣病などは元々人間とは縁のないもののようです。