キャベジンという胃腸薬がありますが、キャベジンというのは元々キャベツに含まれる、胃酸の分泌を抑えて胃粘膜の修復を助けて胃潰瘍を防止する作用があるというビタミンU(S-メチルメチオニン)の別称だそうですから、製薬会社さんが名前をパクってしまったのでしょうか(笑)。キャベツには食物繊維を筆頭に、ビタミンA、B、Cなどほとんどのビタミン類の他、ミネラルなどあらゆる栄養素が含まれています。食物繊維は通便秘を解消してくれるといいますが、逆に私のような酷い下痢も治してくれます。つまり便秘も下痢もどちらも正常の方に振ってくれるようです。

そして驚くべきは下痢が治るだけでなく、花粉症、皮膚の弱さが治ってしまい、さらには風邪などの病気に対して強くなります。これらは全て腸が改善されて免疫力が高まったためだからとしか考えられません。この3年以来風邪も一度もひいていないのです。表に出ている部分である皮膚、そして内側に隠れている部分である粘膜が強くなったことは間違いありません。肌が弱くてリップクリームやハンドクリームが離せなかったので、忘れないようにどのポケットにもジャケットの数だけコンパクトタイプのハンドクリームとリップクリームがあったのですが、今ではそれらが引き出しの中で役目を失っていくつもゴロゴロと転がっています。

以前は顎のところに時々にきびのようなものができていたのですが、それもできなくなってしまいました。そして安全剃刀で髭を剃ると何箇所からも出血するので電動シェーバーしか使えなかったのですが、今はその出血が一切なくなったのでシャワーを浴びながら安全剃刀で楽に髭をそれるようになりました。その驚きの結果に益々興味がわいて色々調べた結果に行き着いたのがマクロビオティクスでした。マクロビオしクスに関しては、www.netdeduessel.de の中の、医療・健康の中のマクロビオティクスのところでDVDもあって簡単に説明してあります。

ではなぜマクロビオティクスがそんなにいいのでしょうか?それは人間が元々食べるべきであるものを食べるからではないでしょうか?人類が誕生してもう数百万年たつそうですが、最初のものすごく長い間はまだ道具もよく使いこなせなかったでしょうから、食べていたものの多くは自然にあるもの、つまり木の実や果物がほとんどだったはずです?化石から、昆虫を食べていたことも分かっているそうです。今でもイナゴの佃煮や蜂の幼虫などの昆虫を食べていますね(笑)。そういうものをずっと長く食べ続けてきた結果として人類の身体はそのように進化してきたはずです。

例がちょっと極端ですがサメの場合、獲物をあの鋭い歯で食いちぎってはそれをそのまま胃に送り込んでいるだけのようで、人間や草食動物のように何度も何度も食べ物を口の中で噛むということはしない・できないはずです。だから歯はあのようにギザギザになっていて千切るだけの機能。そして千切られて送られてくる獲物の一部の塊をそのまま消化しなければならない胃の消化力はかなり強力なはずです。そうでないと慢性消化不良で以前の私のように下痢が続くはずです(笑)。トラやライオンなどの猛獣も似たものではないでしょうか。

それに比べて牛や馬は食べている草を口の中で何度も何度も噛んでいます。牛や馬の餌である草はかなり硬くて消化が難しいのでしょうか、しかも牛などは胃が4つもあるそうです。我々人間も口に入れた食べ物を何度も噛んでから食道に送り込みます。当然歯の形もサメや猛獣のような形ではなくて牛や馬のそれ。さてそれが何を意味しているでしょうか。長い年月の間、肉食をしてきたのではないということを示していないでしょうか?木の実や果物、昆虫を食べていた年数たるものは何万年、何百万年もの気の遠くなるような長い時間。その長い時間の間にずっと食べ続けてきたものに合わせて内臓も進化したのではないでしょうか。

平たいお皿によそられたものが食べれない鶴と、細長い入れ物に入ったものが食べれない狐のイソップ童話のお話しではありませんが、歯や内臓だけでなく、口の形や体型もその長い年月の生態にもとづいて進化したはずです。猛獣の歯がいかにギザギザでも、もし牛のように動きがのろまだと獲物を捕まえることはできません。キリンの首が短いと高い木の葉っぱも食べることができません。最も分かりやすい例ですと、蟻食いの口や舌はまさに蟻を食べるためにできています。人間の口、歯、食堂、胃や腸もそのように今までづっと食べ続けてきたものを食べるように出来上がっていないでしょうか。

道具を使えるようになってからは確かに魚や肉も食べ始めたと考えられますが、ライフルや罠などの技術はなかった頃の狩は簡単ではないでしょうから、肉食はかなり限られたもので僅かごく最近になってからだと想像できます。もし人間がかなりの長い間に猛獣のような食生活をしていたとしたら、現在のようにほとんどの歯が臼歯となるのではなくて、その多くが犬歯となっていた方が自然ではないでしょうか。ずっと長い間食べてきたものが身体(歯)を進化させてきた。つまりそいうものを食べるのが身体にとって一番良いという結論につながらないでしょうか?

マクロビオティクスでは、穀物や野菜を良い食べ物として、肉、精製(精白・精米)食品、加工食品を良くない食べ物としています。人間は確かに高度な生き物かもしれませんが、その基本は食べ物を取り入れる入り口の口、消化器官、そして最後に残ったものを排出する出口がほとんど一直線につながっただけの原始的な生き物とそれ程は変わらず、ただそこに頭と手足が付いているだけです。病気になるとお医者さんのいうことを聞いて?薬は飲みますが、普段の食べ物にはあまり気を使いません。薬を飲む時は発病などのはっきりとした危険信号のサインが身体から出ているから飲むのでしょうか?便秘や下痢、花粉症も実は身体が出しているサインではないでしょうか?