こちらに記事を書くのは、久しぶりです。
どうも、自分個人のブログで、委員会サイトの告知などもしてしまい、おざなりになってしまっています。

ただ、他の委員の方には「コラム」ということで、委員会に関係する記事を書いていただいていますが、私自身が委員会に関係することを、委員会のコンテンツとして書くことはほとんどないので、このスペースを使って少し書いてみようかと思い立った次第です。

週に一回は書いていきたいと思います。

さて、委員会サイトには、立派なコラム、資料紹介があります。
そのコンテンツはそれぞれ委員の方が執筆なさったものです。

私は専ら、それをwebコンテンツとして、何とか形にする、そんなことをしています。
あとは、写真ニュースのDB観光地(主に温泉地)チラシの紹介などの作成が主で、これらのコンテンツは資料の公開が主で文章はほとんど書いていません。
資料に頼りっきり、という感じでしょうか。

さて、そうは言っても、webコンテンツとして公開するために、委員の方からいただいた原稿を、HTMLなどの書式に書き換える作業は、私が一人で行っています。

そこで感じたことを今回は書いてみたいと思います。

前回の更新(エライ前ですが)で紹介したようなことが、その作業の具体的な内容ですが、その作業にあたって、ワードプロセッサとテキストエディタの違いについて、考えることがありました。

ワードプロセッサ→文章の入力・記憶・編集・印字の処理を行う装置

なんですよね。

さらに最近のワープロソフトの機能をみれば、原稿の作成というか、文字を含む紙面の作成全般を担うソフト、若しくは機械である、と位置づけられるのではと思うのです。

一方、テキストエディタは、その語の如く、文を編集することに特化したソフトないしは機械であるといえると私は思います。

というのも、いただいた原稿を編集する際に使うのは、PCにインストールされている、ワープロソフトも使いますが、その大半はテキストエディタを使うことが多いのです。

サイトの作成で言えば、タグを打ち込んでいく作業です。
これが自動化された、何とかビルダーみたいなソフトだと、細かいところがうまくいきません。

ですので、タグを打ち込む(挿入する≒編集する)際には、文を編集するテキストエディタ(主に秀丸)を使うことが専らです。

また、サイトを作っていくと、最初は、ある程度自動化された、何とかビルダー(ホームページビルダーですね)のほうが、使いやすいのですが、委員さんから、細かい要望がでると結局、サイトを組み立てていくにあたって、その隅々まで構造を把握しておかないと「手を加えること」ができなくなります。
そうすると、自動化≒知らなくても何とかなる、手順でのサイト作成ということができなくなってくるんですね。

すると、webサイトを作るための言語だけでも、何種類もの言語が出てきます(汗)。
さらには同じ言語であっても、「正しい」表現、正規表現なんて概念もでてくる(汗)。

そのたびに汗をかきつつ、七転八倒しながら、サイト作りを進めている、そんな感じです。

だからやっぱり、便利なものができたとしても、自分で一つ一つ確実に作り挙げていく工程というのは、少なくとも、何かを表現していく限りは無くならない、換言すれば、ワードとテキストエディタってのは、やっぱり、似て非なるもので、どちらも必要なのだと感じた次第です。

しまりの無い文章ですが、まずはこのあたりで。
ここ1週間くらい、ルビのふり方について考えていました。

何回かここで書いたとおり、運営に携わっているサイトのコンテンツを、縦書き文庫さんの「涅槃」を使うことで、縦書き化することができるようになってから、少しずつ縦書きのコンテンツを増やしていく作業に取りかかっていました。

そして、そこで直面したのが、ルビふりの問題でした。
コラムなどでしたら、そんなにルビの量が多くなく、手打ちで何とかできるのですが、資料の紹介では、とんでもなくルビの多い物を扱うことがあります。

現在扱っている資料もそうです。

広域資料デジタルアーカイブス化委員会のブログ-資料




こんな感じです(この資料に関する詳しいことはサイトのコンテンツをみてください。)

これを書き起こしたものを資料と対にして示しているわけですが、この書き起こした物にルビをつけていくのが、容易ではないのです。

委員の方からは、ワードの文書ファイルで、原稿が送付されてきます。
こんな感じです。

広域資料デジタルアーカイブス化委員会のブログ-原稿


このワードによってつけられたルビを、「涅槃」にあった形に直さなければいけません。

涅槃の場合は、以下のように書くことが求められているようです。

広域資料デジタルアーカイブス化委員会のブログ-ルビタグ


さて、どうするか。
最初は、このタグを辞書に登録して、漢字毎にはりつけて、体裁を整えることを繰り返していました。
これだと、、終わらない(汗)。

次に考えたのは、この作業をなんとか省力化する方法はないか、ということでした。

そこで、考えたのが、テキストエディタの秀丸とマクロをつかう方法でした。
「ルビ マクロ」
などで、検索をかけると、どうやら、上記の二つを使えば、なんとかなるような感じでした。

藁にもすがる思いで試行錯誤。
結果このマクロを使わせていただいて、これを見よう見まねで、いじる。
そして、先程、示した形で表記されるよう、あとは、このマクロは丁寧に、カッコの有無など聞き返してくれるので、それなどもできるだけ省略できるようにしていきました。
エクセルのVBAを少しいじったくらいで、プログラミングの知識はないので、なかなか思うようにはいきませんが、それでも、不格好ながら、自分の用途にも使える形にできました。

これで、各単語へのルビ打ち作業は、楽になりましたが、それでもまだ、膨大な量の文を処理しないといけません。

次に考えたのは、ワードの文章を元にして、ルビ振りをすることでした。
ワードから、ルビのついた文書をコピペすると次のようになります。

…興(こう)立(りう)を尋(たづ)ぬるに、北(きた)近江坂田(さかた)郡丁野村の出生ニて浅井新右衛門重政(しげまさ)といへる者(もの)あり…

つまり

漢字(ルビ)+α

といった感じになるわけです。

この形を、これに
広域資料デジタルアーカイブス化委員会のブログ-ルビタグ

変えないといけない。

ということになります。

また、探します。。。。
ヒントは。。。。。。。。
ありました。こちらのマクロが何とか使えそうです。

…というわけでダウンロード。

広域資料デジタルアーカイブス化委員会のブログ-マクロ1


このマクロは、上記、ワード形式のものを、1回に1つずつ、ルビタグのついた形に変えることができます。

ただ、涅槃を使う場合には、いらないタグがついています。
これを取る、マクロを追加。
これは、マクロを記録しただけです。

こんな感じ。

広域資料デジタルアーカイブス化委員会のブログ-マクロ2


一つめのマクロを実行した後に、このマクロを実行すると、何とか、置き換えができるようになりました。

これで、ワードで文章を貰ってからHTML化する時間が、半分くらいになりました。
もっと、良い方法があったら、採用したいのですが、今の私のへたれな知識ではこれが、せいぜいのようです。

ちなみにこうした作業を経てできたのは次のようなものです。

広域資料デジタルアーカイブス化委員会のブログ-完成


よりよい環境を目指しますが、とりあえずは、これで、目処が付いたかなという感じです。

希望的観測ですが…
(1)報道資料(写真ニュース)が500点近くあります。これの完全公開をめざします。

(2)また、当会が所蔵する資料の目録を公開する予定です。これは、DBの形での公開を目指していますが、如何せんスキルがなく、実現に至っていません。html若しくは、エクセルのデータなどの形式での暫定公開を考えています。
→DBの作製に力を貸していただける方、おりましたら、ご一報くだされば幸いです。

(3)資料を、記録、保存するノウハウの蓄積、公開を目指します。拓本の取り方の紹介ページなどを作成できればと考えております。


やりたいことは、ヤマとありますが、委員は余暇を割いての活動、また人手不足のため、なかなかスムーズに活動が展開していきません。
少しずつでも確実に進めて行ければと思っています。

資料、或いは技術の提供等で、ご協力いただける方、いらっしゃいましたら

tano_kami-haityou@yahoo.co.jp

まで、ご連絡ください。