※画像は、
夕焼けが綺麗だったのよ、と、Whatsapp に、
ミネソタ州の友人から今朝届いたおうちの画像です。
日々、海外の友人たちとのやりとりは癒されます
さて!
このお正月、ハワイ島へ行ってきました。
書きたいことはたくさんありまして、
バリアフリーレポートについては今まとめていますが
思い出しても涙が出そうな出来事を一つ…。
ハワイ島はさほど遠くなく、自然豊かで、
障害あるこのいる家族にとって、
「視線を気にせず、配慮ももらえる心穏やかな場所」
車椅子には「Priority =優先」があります。
羽田のようなうそんこ「優先」ではなく、
エスコートもついて優先されますし、
車椅子パーキングもルールが守られています。
(他の人が止めたら罰金)
※日本から行く場合は、事前申請により止められます
ホノルルではアジア人が多いので、日本同様、
前から来る多くの人は誰も気にせず、
車椅子も周りもみず、
車椅子に道を譲ってはくれません。
言葉を選ばずに書きますと、、
ハワイ島は「買い物しにきたぞー!」
「旅の恥はかき捨て」
というような層がほぼおらず、
ゆっくり休暇を楽しみたい、という、
心豊かな層が多く滞在されています。
私たちは日本の旅行会社がツアーに出さない、
販売していないホテルに宿泊していまして、
それも、宿泊客層を限定しているので、
落ち着いた感覚を持つ、意識が上流層に囲まれて過ごせ
心穏やかに、快適に過ごすことができました。
洗濯乾燥機があるお部屋では、
いろんな人と話せますが、
食や環境にもこだわりがある方が多くて、
多くの人がアイランド産(ハワイ諸島産)の
オーガニック食材が使われたレストラン情報交換し、
カリフォルニア在住だけど、
普段からオーガニック食材を選んでるわ、
あなたはどう?
あら、一緒ね?わかるわー!
などと洗濯しながらお話しし、
食や環境を守る意識の高さを感じました。
ハワイ島へはリラックスのために毎年くる、など、
羨ましいものですね。
ちなみにハワイ島には
ご結婚されたばかりの日本の有名人の方も来ていたそう
私たち家族はその有名人を存じ上げなかったのですが、
知っていたとしても、互いにスルーするのがマナー。
(※ちなみに横浜市青葉区も緑山スタジオがあり、
ドラマの撮影や有名人が多いのですが、皆スルー)
前置きが長くなりましたが、
そのホテルでの とある朝、
Breakfastを食べていましたら…
とてもとても大きな泣き声がしまして。
あれれ?どうした?と、みんな見るわけです。
大暴れしながら泣く、男の子の姿が。
泣き声はしばらく続き…、ご両親は周りに配慮し
落ち着けようと注意したり、
話しかけたり、さまざまな対応を試みておられて。
私は即座に気づいて、
「何か特性があるんだよ」と、
元気な子だな、という夫に話しました。
次第にお母さんは涙ぐみ、テーブルから立ち上がり
上からお子さんを見下ろしていました。
見ないようにしつつも、またチラッとみてみると、
お父さんが息子さんの上に覆い被さり馬乗りに…。
息子さんを上から押さえつけていました。
アメリカ自閉症対策あるあるでして
毎朝食べているそのレストランで、
仲良くなった現地育ちのスタッフさんに私は歩み寄り、
ブランケットなどで覆ってハグしてあげても大丈夫かな?と聞いてみました。
慣れた人でうまくいかない時に、
赤の他人でパニックがうまく行く時もありまして。
するとスタッフさんは、
「今日チェックアウトの日で彼は混乱してるの。
ご夫婦は方法を知ってるし、今うまく対処してるのよ」
とおっしゃいまして。
素敵なスタッフさんですよね…。
私も彼女に、
彼らには、あなたがいてよかった、と伝えるとともに、
学校で9年間あのような場面に対処してきたから、
いかに大変かわかる、
あとでママに話してみてもいいかな、と伝え、
スタッフさんとスマイル。
食事を終え、先に終えていた先程のご家族のうち、
パパは息子さんとどちらかへ、
ママときょうだいさんがエレベーター前にいました。
私は思わず話しかけて、
さっきの車椅子の子供の母です、と。
息子は小さい時に感情がコントロールできず、
autism の傾向が強くあって、とても大変だったの、
互いに苦手ある子を育ててるけれど、
あの辛い状況でのあなたのお気持ちは強く理解できます、
と…。
あの場のみなは状況をわかってるし、
みんな、あなたがたと心はともにあるから、
と話すと、ママは涙を流して
ありがとう、と…。
互いにハグしました。
今もあのシーンを思い浮かべると、涙が出ます。
もう、いい加減にしてほしい…
視線は浴びたくない…、
誰か、助けてほしい、
お願いだから落ち着いて…。
そんなふうに思うこともある、苦手ある子の子育て。
愛ある知らない人に対応してもらった方が
うまくいくこともあるのです。
障害ある子供の親といえど、
子供の成長過程で起こる変化には、
親は慣れていないものですし、
その状況に対処するベストな方法なんてわかりません。
なんとかなってほしい、
悪い夢だといいのに、とただ願うものです。
私がかつて、我が子が泣き喚いて止まらない時は、
小さな頃はスリング、
大きくなってからは、ブランケット。
(今はありませんが、中3まではありました)
背中を包むものは安心感を与えるので、
とにかくぎゅーっと背中、
そして時に頭から包んであげます。
怖がらせないように…。
さまざまな工夫が必要な子育て。
日本語と英語。
アメリカと日本。
話す言葉も住む場所も違っても、分かり合えるのは、
同じ思いをしている親だから。
そして、ホテルのスタッフさんの素敵な言葉にも
私は素敵なお人柄を感じました。
なんとそんなやりとりをみていた彼女はその後、
私たちのチェックアウトの日に、
サプライズのプレゼントバッグを準備してくれてまして
(これに、Tシャツとネック枕もくれました。)
今、その方と連絡先を交換し、
メッセージ交換を続けています
人生に起こると予想しなかった、大変な子育てですが、
息子を通して得た、素敵な出会いに幸せを感じます
Ohana(family)、ですって。
素敵な言葉ですよね。
がんばります。