年末年始に予定しているバリアフリー旅のため、
手配を進めています。
またこの景色を、
今度は家族皆で見れるなんて、とても楽しみです。
いつもながらの個人手配ですので、
航空券
宿泊、
レンタカー
アクティビティなど、
全て旅程を想定しての、バリアフリー確認。
今回は手短に航空券手配について書きます。
いつもJALさんを利用しており、
今回もそうなのですが、
国際線ですと身体障害の重い人が困るのが、
機内でのお手洗い利用
長時間座位による循環不良、顔面蒼白
痙性による、過緊張
大きいのはこれですよ。。。。
そのためには足元の広い席が欲しいのですが、
出発72時間前でないと、だめ、というルールがあり
実は断られてきました。
その理由が、壁がある席はバシネットがつくので、
「赤ちゃん連れの方が優先」
とのこと…。。。。。
ある意味、大変さは赤ちゃん以上よ、うちの子は
ひとつめ
機内でのお手洗い利用について。
上空に上がると、緊張と気圧の変化なのか、
お腹のガスがたまり、トイレに行きたいと連呼…。
便秘持ちですからね、脳性麻痺の我が子は。
なぜこのような時にそんなにトイレに?と、
昨年は泣きたくなりましたよ。。
トイレに行きたいとなった時、
機内専用車椅子を組み立ててもらうために、
10分かかります…。
しかもですよ、
みなさん寝静まった時だと、
足元の広いお席でないと、、、
前の座席の方がリクライニング倒して睡眠中に、
1人で立てない我が子を引き摺り出すのは至難の業。
立つ時は足を伸ばし…、
捕まりたいから前の座席をもとうとし…、
迷惑をかけたくないから、もう…。
結果、迷惑をかけましたが…
二つめ、
長時間座位による循環不良と顔面蒼白
脳性麻痺でもトレーニングをしている我が子は、
上半身はしっかりしていますが、下半身は一日数時間の立位しかしておらず、筋肉不足。
お尻や足の筋肉が少ない我が子は、
座っていると体温が下がり、顔が青白くなり、オエ!っと言い出すことも。
(昨年のハワイ路線、往路…)
飛行中、私の指を息子のお尻の下に入れ、
息子の体重で指が痛くてもお尻を揉み、
圧を軽く抜くこと、何十回…。
足元の広い席が空いていた復路便では、
赤ちゃん連れの乗客が少なかったので、
壁のある足元の広い席に入れてもらえまして、
壁に向かって立たせたりできたので、私の指を捻挫しませんでした。
自分でお尻の圧が抜けず、
顔面蒼白になる身体障害者にとって、
海外路線などの便になると、
機内で姿勢変更してあげることはとても重要なんです
最後に、
痙性による過緊張についてですが、
飛行機が揺れたりするなど、
予測できない周りの動きに対して敏感な脳性麻痺の息子
そんなことがあると、ビクっとして、
四肢をピン!と伸ばします。
本人は無意識に伸ばすので、
どこかにぶつけてアザを作ることも多々あります。
そのため、前や横に他人がいる飛行中
ずーっと手足を押さえたり握ることになります。
足元の広い席で、両サイド家族で押さえ、
夫婦でサポートできたほうが助かります。
ただ今回も出発72時間前でないと、
その壁のある席がオープンにならないと説明を受け、
理由はもちろん「赤ちゃん連れ優先」のため。
スペシャルアシスタンスのお電話で、
どなたに聞いてもだめでした。
赤ちゃんが乗らないことが確定してからでないと
その席はみなさんにオープンにならない。
赤ちゃんしか座席優先予約がない、
これまでずーっとそのように
JALプライオリティサービスのオペレーターに
説明を受けていました。
欧米の航空会社ですと、
そこはもはや当たり前に、
事前の相談で、前に席がない席になりまして、
今の時代はもはや、
「自分の車椅子のまま乗れる席の開発」に移行中。
なんで自分の車椅子で乗れないの、と、
団体さんが言っている状態。
日本の肢体不自由の障害者団体さんって、
なかなか障害あるご家族さんを
日々日常的に一般社会に出して活動されてないので、
肢体不自由がありつつも、地域の学校で学んだり
お仕事をされるような肢体不自由のタイプの方には関心がなく、お困りごとを話しても関心がないのですよ。
だから、赤ちゃんから成人まで、
肢体不自由の方の暮らしにくさが変わらない。
中途障害の方が最近ようやく力を持つようになり
バリアフリー化へ活躍してくださっているのが幸いですが、上半身は問題がない方が多く、
我が家のような肢体不自由具合には、
まだ少し社会がたりてない部分が多いのです。
今回のような航空機や、
学校のバリアフリーなどもそうですが。
日本はなんて遅れているのでしょう。
上の子さんの関係で、
国家総合職としてお仕事される方の優秀さや
社会貢献の想いを知っている私は、
迷わず今後のために、欧米と同じ基準にしてほしいと
国土交通省の担当課の方へお願いしました。
もちろん追加料金は構わないので、
身体障害者一級を持つ寝たきりレベルのかたで、
足元が広い席が良い方へ向けて、
赤ちゃんと同じように、
事前の座席指定を受けるように、
各航空会社へ検討するよう促してほしい、と。
そのための追加料金を設定してくださっても良いです、
そうすると、障害だからと欲しがる人も多くいるので
などとお願いしました。
すると、担当官のかたが大変お優しくて、
この件に関しておかしいと感じてくださいまして。
私が細かく説明しなくても、
身体障害の重い人のことが容易に想像つかれるようで、
この方はなんてお察しの早い方なんだろうと。
前に席があると大変ですよね、と、
細かく私にその大変さを説明してくださるのです、
私が言わずとも。
本当に驚きました。
その後、一日経過しまして、
プライオリティのオペレーターからお電話をいただき、
驚愕の事実が判明…。
「盲導犬を連れている方」
「足を曲げられない方」
は、一般には制限かかったお座席を
優先座席予約ができるそうです。
今回は対応が間違えていた、と。
ですが、これまで一度たりとも案内をしてもらった事実はなく、
おそらく担当官からご指摘頂いたから、急遽変更したのかなと。
過去に一度もしてくれなかったので…。
今後、我が家のような家族がいるご家庭も、
快適な空の旅ができるように、
日本も欧米レベルの配慮をしてもらえると助かるのに
おそらく、サービスを提供すべきという日本の風習で、
それに乗っかる輩がいて、
障害がないのに車椅子駐車場に止める方や、
知的障害なのに「車椅子専用」駐車場にとめる方、
(幅が必要な、車椅子だけの駐車場もあります)
人はどうでもいい、いちばん良い席を確保したい、
そんな人が、今のルールにしてしまった気がします。
今後、この改善が続くと嬉しいので、
そのためには、海外のように障害者手帳の重症度など、
公的な書類等でしっかりと事実確認し、
手帳がない方にはそうしない、という毅然な対応が必要だと思います。
その思いもお伝えしました。
まあ、もうすでに優先席も埋まってきているので、
苦労しかない空の旅になるのは確定し、少し憂鬱…。
飛行機恐怖症もある、
肢体不自由の重い息子を連れての旅は憂鬱しかないですが、
家族みんなが楽しくなるように、十分準備します
上の子さんが医者の卵で、
現在、国家資格上、医療措置提供可能というのも、
車椅子の息子には安心材料のようなので
本当は家族が近くにいられたら嬉しかったですが、
もはや無理そう…。
今回は無理でも、
その次に行くハワイは良くなりますように…。。。。
今回は、飛行機編でした。
※更に追記…
なんと…JALとハワイアンのコードシェア便は
「電動車椅子は搭乗不可」
というルールがあったそうで…
便の変更をするところです…。。
変更というより、ハワイアン航空の国内線を
別途追加予約してください、とJALより言われて、
我が家はコナまで購入しているので、、、
HNL-KOAのround tripを二重で購入しろだなんて、
オペレーターのかた、、おかしすぎるのですが…。
11/12はこの件で2、3時間も対応させられて
JALさんには疲弊してます…。
折りたたみ可能な「簡易」電動車椅子なので、
なぜだめなの?と思いますが…。。。
JALはいいけど、契約上ハワイアンが拒否してる
だとか。
どういうこと…
※その後、ハワイアン航空さんは、
「なぜ電動車椅子がダメなのかわからない」
「こちらとしては全く構わないです」
「のれます」
とのご回答…。
車椅子の旅は大変ですね…。
すでに気持ちが億劫になります…
昨年のハワイでは、
ホノルルからコナまでの便の往復で、
車椅子が傷つけられた経緯はありますが、
アメリカに入ってからのことなので、
USDOTにclaim しようかと思います…
はぁ、車椅子連れだとこんなことばかり…
国土交通省のかたにまた相談しつつ、
解決に向けてがんばります…。
この時期、コードシェアが多いと思いますので、
ご注意ください