リハビリのために早下校し、
都内の病院へ電車で向かった日。
大抵、帰宅時に疲れちゃう日、です
行きの車内は、比較的まだ余裕がありましたが、
今日はなぜか、車椅子スペースのない車両ばかりで
出入り口にしかいられないのは、
他の乗客の方々にも邪魔で…
とても気を遣います…。
今日の理学療法は、痙性を抑えるために打つ、
ボトックス注射の筋肉を特定するため。
現在のリハビリ施設では、
療育センターではしたことのない、
関節の角度も実際に計測したり、
動画撮影もしています。
この15歳にして新たにわかったのは、
「普段から運動をする患者」と、
「普段は運動をしない患者」では、
ボトックスの打ち方に違いが必要だということ。
毎日運動をしない患者の
特定部位に多くボトックスを打つと、
筋肉が痩せてしまう、とか。
我が家は毎日運動をしているため、
「普通のCP児に対するボトックスの打ち方では、足りない」
と最近ようやく理解しました。
これをうまく伝える方法に悩みます。
先生が悪い云々ではなく、
おそらくGMFCS4の患児の割に、
想像以上のことを家庭内でしているため、
予測できない筋肉の使い方をしていると思われます。
だから、ボトックスの打ち方にも工夫が必要なのかと
医師を変えてみて、ようやく気がつきました。
毎日、子供の体の様子を見ているので、
支持足は左、動きがあり内転しやすいのは右、
痙性を呼ぶトリガーでもある左手は肩が内側に入り、大胸筋と広背筋が異常に硬くなりやすく、
どのように異変が起こるか、
また、その解し方なども把握しています。
15年以上、毎日体に触れてほぐしていますから…。
そんな話を家庭内でしながら、
ボトックスの効果的な打ち方を議論していましたら、
大学三年生になったきょうだい児さんが、
弟の筋肉について解説してくれまして、
解剖学の本からの画像と共に、
筋肉指定でアドバイスをしてくれました。
(送ってくれた一部抜粋)
巻き込みたくないのでこちからは質問はしませんが、
興味を持って、夫婦の話に入ってくれる分には大歓迎です
転院先のボトックス、うまく行くといいな。
小児診療がないので、鎮静なしなのが心配です。
さてさて、話は戻りまして、
帰りの車内では、
いつもながらの学生さん帰宅ラッシュ。
自由が丘で乗ってくる女子小学生さんたちの中には、
お話が弾みすぎて、ランドセルを我が子にぶつけそうな距離で会話をし続ける子も…
「ごめんね、ちょっと…ランドセルが当たりそうで…」
と話してみましたが、
こちらを横目でチラッと見下して、
その後、無視〜。。。。。。
残念な女子校さんで…
娘の女子校と生徒さんの雰囲気が違うな、と感じながら、
ひたすら私の右手で、
車椅子の息子の顔に、ランドセルが当たらないよう、
ブロックしていました。。。
次に現れたのは…スマホゾンビ…。。
中年のオトナなのに、
ご夫婦で乗車してきては、
スマホ画面を見たまま、乗降口付近に立ち、
後ろの人が乗り込んでも微動だにせず、、、
スマホ画面しか見ておらず…。。
右手の指だけ、ぴこぴこ上下に動いていまして、
何してるの?とふと見ますと、
画面は「ポケモンGO」でした
あなたのせいで、みんなが乗り降りしにくいのに、、
しかも、車椅子スペースがないために、
我が子は出入り口の端にいましたが、
その前に、、ポケモンGO夫婦が立ち、動かず。
何度もこちらが配慮して動きました…。。
ふと気付きますと、
そのポケモンGO中年夫婦の前にも
スマホゾンビ高校生たちが立っていまして、
これまた無表情でみなさんの動線に立ち、
スマホの画面はテトリスのようなゲーム。。。
みんなぶつかって迷惑してますよ〜。。。
周りを全く気にせず、
他の人にあたりながらでも、乗降口のドア前を陣取り
ずーっとずーっと、無表情で、スマホしか見ず。
異常じゃありません???
家族に聞きますと、
「満員電車でもいるけど、体当たりされて跳ね飛ばされてるよ」
とのお話でしたが。
同世代の40代後半から50代のようにお見受けしましたが、
この歳で、周りも見ないでポケモンGO…。。。
習い事に向かう小学生も、
残念なオトナにドン引きしていましたね。
ふと、そんな電車内を見ていましたら、
スマートフォンゾンビの他に、
かなりお年が上の世代の方が、本を読む姿や、
ただ窓の外を眺める姿があり、
こちらは大変素敵だなぁと感じました
電車の窓から見る景色、私も好きなんですよ
多摩川を渡る時の、
武蔵小杉のマンション群や、
反対側の上流の景色。
向かう時とは違う、空の色。
そんな外の景色の違いを感じて欲しくて、
上の子さんたち同様に、我が子に話しかけています。
「空がきれいだよ、ほらみてみて」
スマートフォンゾンビでは、気づかないでしょう。
街の景色が変わっていくこと、
スマホ画面を見ていたら、気付けないですよね。
日本を出て学んでいた時、
空を見て、癒されたことがたくさんあります。
さまざまな思いで眺めた、学生の頃の、あの時の空。
その時と似ている空をみて、
あの時の感情もしみじみ思い出します
こんな人生になるとは思わず、ですが…。
そんな悔しさも、今はなくなりました。
よく夜に泣いていましたが、
決別できたんですよね、描いた理想の人生と。
(肢体不自由児を本気で育てると働けません)
話は戻りまして…、、
普段、周りを見ますと、
横断歩道をわたる人、
犬の散歩をしている人、
自転車に乗っている人、
その方の視線の先が、スマホである割合が高いことに驚きます。
そんなに緊急の用事かな?と驚きますが
スマホゾンビ、怖いですね〜。
スマホによる洗脳に気をつけてくださいね
お年を召された方々が、車内読書をされる姿に
カッコよさを感じる私でした
オトナから、変わらなきゃ!
ですね
「そんな乗降口の真ん中でゲームに熱中してないで、
端に寄ったらいかがですか?」
と、言いそうになる気持ちを抑えた私でした