個別級の先生には、タイプがありまして、
「できなくてもいーじゃん」
「やらせなくてもいーじゃん」
「のんびりしておくといいよ」
という、たいてい特別支援学校から来た先生で、
「見守りだけの放任型」と、
「やれるだけやってみよう」
「ここまでは頑張ってみて」
「学校行事を乗り越えて自信をつけさせたい」
「個別級では個々の可能性を引き出したい」
という、授業準備用意周到で、
生徒児童に対して、親の了解のもとストレスをかけ、
乗り越えさせることで子供を伸ばす、
「集団生活に馴染ませる、ガッツリ指導型」
がいるように思います。
後者の先生はほとんどいません。
本来、個別級はそうであって欲しいと思います。
一般級の子が学校内にいる環境を生かせるのは
個別支援学級のみなのです。
学校は小さな社会です。
ここでどういうストレスを感じ、乗り越え、
友達との出会いやトラブルを経験し、
どう言う方法なら学校行事に参加できた、
そんな豊かな経験をすることで、
その先の将来へつながっていくので、
個別級だけにいさせるのは、
個別級に在籍させる意味があるでしょうか。
(なんらかの大きなトラブルが原因した場合を除く)
今まで長くみてきまして、
放任型のほうが、先生も大変ラクです。
授業中、雑談しているだけで良いので。
個別級なので、親が気にしなければ、
「授業で何を学んだか、気にする必要がなく、
授業の進度も管理しなくて良い」のです。
小学校6年間は相当大事でして、
この6年間で全て決まると言っても過言でもなく、
ここでの先生の出会いは大きいでしょう。
小学校で頑張って、良い先生に出会い、
精神的に乗り越えた子は、
社会適応していく可能性を得ます。
そこで放任型の酷い先生に当たってしまうと、
親が管理して、先生を矯正していくしかありません。
過去に色々とみてきましたが、
放任型でしか仕事していなかった方の矯正は、
なかなか厳しいもので、
特別支援学級歴が長いと、まず矯正できませんし、
「あなたのお子さんのような障害児は、まず成長しません」
と言ったことも平気で返されるので、
頑なに、見守り、放置だけしかしないのです。
(若手の方は徐々に意見を聞いてくれて変わりますが)
特別支援学校の先生を個別級に回さないで、
指導に長けた先生を回して欲しい、
個別級児童生徒をキリッとまとめられたら、
相当優秀な能力のある先生だ、
私はそうも伝えています。
学校は集団生活を学ぶ場。
集団に合わせる力、社会適応していく力を学ぶところ
そうでなければ、家庭での学習だけで充分です。
ストレスを感じ、そのストレスに慣れていく。
人との関わりの経験。
助けを求める力、新しい出会い、別れなど。
人への感謝。
障害ある子供達に、主に何を学ばせたいか、
その熱い気持ちが少ない先生が多く、
そんな熱い先生に指導主事となって欲しいですが、
上に上がりたいだけの指導主事が委員会に多く、
学校に来て指導する人にスキルがない、
そんなことばかり、見てきています。
現場で優秀な先生に、指導主事になって欲しい、
もしくは、その先生から学べる場を作って欲しい
そのように思いますが、
教育委員会は
素晴らしい先生方を、うまく活かせていません。
(なかには例外的にとても教育に熱くて、
昼夜頑張っている指導主事の先生方もいます)
学校は集団生活を学ぶ大切な場所で、
小学校の六年間でどう過ごせたかが大きく影響します
放任型の先生は、人員配置と予算が3倍と多い
特別支援学校に行って頂き、
個別級では、それぞれの「お子様ご自身が願う」かたちを実現できるよう、
指導型の先生のご指示、采配の下、
(校長の理解が不可欠)
肢体不自由なら支援員等を使い、
集団生活に馴染めるようにして欲しいと思います。
障害をもつ、子供達の将来のために。
その子供達は、自ら望んでその障害を持ったのではないのですから。
「あなたの孫やお子さんが障害児になった時に、安心した環境に置きたくないですか?
それを作れる地位にあるのはあなたですよ」
私はそう教育委員会の人に伝えています。
鼻で笑うような酷い輩もいますし、真摯に耳を傾けてくれる方もいます。
個別級をガラパゴス化させないでほしいものです。