先日行われた、

川崎北高校インクルーシブ教育説明会に参加してきました。


インクルーシブ教育は、

どこまで支援してくれるの?


入学後は大丈夫?

留年するのでは?

勉強についていけないかも…?

孤独にならない?


様々な不安がありますよね。



神奈川県のインクルーシブ教育担当者様に

個人的にお聞きしたところ、

「個別の支援計画を立てて対応する」

と、お優しい言葉も少しありましたが、

「実際は、学校ごとに対応が異なる」

「学校の説明会に参加して質問してほしい」


とのことで、向かったのです。


インクルーシブ教育は、

「個別級」ではなく、「全交流」で、

特別募集枠で選考後に合格をくれます。

(選考は面接のみ、春に中高連携事業に参加必須)

学年に21人募集、(クラスに特別枠が数人いる)

誰が一般合格者か特別枠かはわからないが、

特別枠生徒となんとなく察することは可能な場合も。


↓中高連携事業について


授業も当然同じで、教科書も同じ。

英語の(倫理表現)という授業が、

インクルーシブ特別枠の生徒のみ、

キャリアデザインに変わります。


川崎北高校では、

特別枠生徒の資格取得支援として、

「清掃」だそうでした。


英数国の授業はTT(team teaching)で、

2名体制でして、

支援員さんも入ってくださるようですが、

この「支援員」さんは、

小中学校のような支援員さんではなく、

「定年退職後の校長先生や管理職ご経験の先生」

という、贅沢なものでした。


高校卒業資格は、卒業証書は

「全日制、川崎北高校卒業」

就労先や進学先に出す調査書には、

「特別募集枠生徒」と記載があり、

先方にわかるようになっています。


基本的に、個人的な感覚として、

インクルーシブ特別募集枠のある県立高校は、

主に定員割れしている、

標準よりお易しめの高校に設けられており、

英語基準で行くと、

主に高校卒業時に英検三級レベルだそうです。

(もちろんできる子はできると思います)


また、ここが大事なのですが、

インクルーシブ特別募集枠に出願資格として、

「本人が学習(知的)な遅れを認めていること」であり、

手帳や医師の診断書は不要です。


なので、個別級生徒でなくても出願可能です。


私の個人的な感じ方で言うと、

個別級でも、支援なくほぼ全交流学習をしている子、が対象で、

どちらかと言うと、多くは、

一般級だったけど、学習の遅れが強い子

が多くなるのではと思います。


何度も強調されるのは、

「個別級のような支援はしません」

と言う言葉でした。


かつて、インクルーシブ枠で入学した生徒の家庭から

「教科書も個別に設定してくれないのですか」

というクレーム?があったそうで、

県も対応に苦慮されたのかなとお察ししました。


ただ、否定形で説明されると強く感じまして、

「個別支援のつかない全交流というスタイル」

「学習のフォローは多少あり、特別枠生徒なので、成績はテストだけでなく柔軟につけて、進級判定してくれる」


と言われるとわかりやすいかもしれませんね。ウインク


ちなみに、インクルーシブ特別枠のある県立高校や

クリエイティブ高校に、

エレベーターはありません。

バリアフリーでもありませんえーん


個別級で身体障害があると、

県立高校に進学が難しいです。。。


神奈川県にお金がなくて、

エレベーターがつけられない、とのことでして、

階段昇降機のみの対応、

入学決定後しかエレベーター設置には動かない、

(エレベーター設置には最低2年必要なのですが…)

車椅子の生徒がいても、エレベーターが設置されなかった、

そんなお話も耳にしています。えーん


神奈川県の「共に生きる」ということばは、

もう少し、本当に意味を持ったものになってほしい、

そう感じています。


どんな生徒でも学生生活が豊かになるよう、

変わってくれたらいいですね♡