こどもセンターで出会った素敵なお母さん。
そのお母さんには4人のお子さんがいます。子どもが悪いことをしたら、なぜいけないかを子どもに分かりやすく話をして、きちんと叱っています。良いことをしたら、いっぱい誉めていました。
子どもたちが、まっすぐに育つよう厳しくも温かい肝っ玉母さんです。
こどもが大好きで野球チームが作れるくらい子どもが欲しいと、笑顔で語っていた、とても素敵なお母さんです。
子どもたちを幸せにするのもお母さんの大切な役割なんですよね。
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いま児童クラブでは、問題を抱えたお子さんがいます。
お母さんから虐待を受けているようです。
ネグレクト(保護の怠慢、拒否)です。市役所から連絡が入りました。小学校ではすでに把握していて、児童相談所など、あらゆる機関と連携して話し合っています。
その子は小学1年の女の子です。母子家庭で生活保護を受けています。
その子が児童クラブに入ってきたのは6月からでした。
初めてその子を見たとき、体が小さくて線の細い子だと思いました。
つねに大人の気持ちを探るような目をしてチラチラこちらを気にして見ています。以前、虐待を受けていた子どもと同じ目をしていたので気になっていました。ほかの指導員にも気をつけて見守りましょうと話をしていたところでした。
ここ数日、その子が欠席しているのが気になります。
これから市町村要保護児童対策地域協議会のメンバーと、児童相談所と入念に打ち合わせをし、小学校との連絡協調体制をとって、その子を守るため事を進めていきます。
児童虐待はつねに身近に起こっています。そのたびに胸が張り裂けそうになります。私たちができることを精一杯やって、その子を守っていきます。
いったいお母さんに何があったのでしょう。お母さんにも支援が必要なので専門機関と連携していくことになります。