私が日活を離れた理由。それは日活の社長が労組出身の根本氏に代わった頃です。映画のことを全く知らない方が社長になるわけですから、これからどのように変わっていくのか、とても不安でした。就任後、動きがありました。原悦子を日活の専属にとの打診があったんです。これまで、フリーの身で作品を選び、出演作品ごとに出演契約をしていました。専属になると、作品を選ぶ権利もなくなります。私は即お断りしました。これから根本氏が何を企てているのか、慎重に見極めなければなりません。その後、日活がなぜ専属にしたかったのか、その理由が明白になったのです。それが、‥‥