◆早くも今年一番……という言葉が頭に浮かびました。
メンバーが大変に(自分的に)豪華で気になっていた舞台で、少し前に調べたらチケットがまだ残ってたので、急遽行くこと決定。
怖い話じゃないことを祈りつつ(笑)
『奇ッ怪 其ノ弐』
出演
仲村トオ ル
山内圭哉
池田成志
小松和重
作・演出
前川知大
ある村で、土砂崩れと硫化水素の流出により、村人が死亡し廃村になるという事件が起きた。
その村の神社の神主の息子(山内)が、事件の五年後、その村を訪れると、神社には山田(仲村)と名乗る男が住み着いていた。
そこに、村の再開発の担当者(池田)と地質調査員(小松)が現れる。
神社には、他にも、何も喋らず、奇妙な動きをする人がうろうろしている。
山田は、いろいろな例をあげて、死者の魂とか、念とかは存在するものだという。
息子を事故で亡くして気持ちの整理も出来ないまま臓器提供に承諾してしまい、後悔する母親。挙げ句、興信所に通い、息子の臓器の行方を捜すなか聞こえた息子の声。
仕事第一で家庭を顧みず、妻が鬱病になり、精神病院に入院。献身的に介護をし、ついに一時帰宅を赦されほっとしていると、予定より早く妻が帰宅する。驚きながらも家に迎え入れ、和やかに談笑していると、病院から電話があり、一時帰宅は出来なくなったという。首を吊って自殺してしまっていたと。そして、本人も精神病にのめり込み、勝手に診療行為を行い、偽医者として逮捕。
街中で見掛けた喧嘩を見てみぬふりをして通り過ぎたが、もう一度通りかかると、怪我人だけが残っていて、救急車を呼ぼうとするが、『なら、さっき呼んでくれれば良かったのに。…目、合いましたよね?』といわれ怖くなって逃げだすが、その後どうなったか気になって現場に行くと、ある人は救急車で運ばれていったと言い、ある人は亡くなったらしいと言う。それから幻覚に悩まされていく。
そして、最後に語られる、村の最期の日に起こった出来事。
直前まで希望に満ちていたその日。
もう、鳥肌が全然治まらなくて大変でした。
311をどうしても重ねてしまうのもあるし、ラストで全部が繋がっていく感じが…!!
鎮魂のお話なんだとパンフに前川さんが書いていらして、なんだか泣いてしまいました。
舞台も奥行きが凄く広くて何ヵ所か空いた穴から霊が出てくるというシンプルだけど見たことない形で新鮮。
エピソードごとに役が変わっていくんだけど、全然不自然さもないし、混乱もさせないって意外に凄いことだなって思ったり。メインの四人の他に前川さんの劇団の人達も四人出ていて、皆さん凄かった。
この前に見た、ケラさんの舞台があまりにも笑いのみだったので、なんか『いろいろあるな』ってしみじみ思いましたとさ。
心に残るって凄いわ。