本日はこの1冊。


【ちょっと今から仕事やめてくる】



―あらすじ

ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。

同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということが分かる。

なぜ赤の他人をここまで?気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で自殺した男のニュースだった――――。






感想としては、面白くて一気に読める作品。

今の時代、誰でも直面するような労働環境と仕事で精一杯の生活。

一体、なんのために生きているのか、仕事ばかりの日常に疲れた人、人生そのものに疲れた人にお勧めの1冊。

働くために生きるのではなく、生きるために働きたい。そう思わせてくれる作品。

そして、人生に疲れた時、自分自身に問いかけてほしい。



人生は、何の為、

誰の為にあるのか。


半分は自分の為、もう半分は…

     自分を大切に思ってくれてる人の為にある。



不思議な二人の関係と、どこか勇気をもらえる物語、納得のいくラストに、

人生とは何の為にあるのか、考えさせられるテーマ。

ちょっと自信がなくなったとき、生きてる意味が分からなくなった時にまた読みたい作品でした。