2025年芥川賞直木賞が発表されて暫く過ぎ、本界隈においても何か重要な動きがないころ、ふと思い立ったことがある。

なぜ今人気の本は必ずと言っていいほど人気のピークを迎えた後社会から忘れ去られてしまうのだろうかと。

それに対し、トルストイやドストエフスキーの本は何年たっても名著として読み継がれている。

なぜだろうか?

これを理解するためにはこの本を読むことを強くおすすめする。

 

【文学入門】桑原武夫著である。

ここで、名著をすぐれた文学、廃れる本を通俗文学と呼ぶことにしよう。

この二つの文学の違いは山登りの比喩で表せる。

すぐれた文学は未踏の高峰に挑むイメージ、通俗文学はすでに発見された山に登ったり、ハイキングとして楽に行うイメージでとらえられる。そこには、文学作品ができたときにおいて、新しい題材と既存の題材が存在する。

ここに、すぐれた文学と通俗文学の違いを見出したのだ。

通俗文学は陳腐なものに対してはインタレストを感じることがすくないので、読者の熱意も失せる。

一方すぐれた文学は真新しく、インタレストを読者に体験させ、新たな経験を運ぶという点で名著としての条件をクリアするのだ。

だから、名著は面白い。そして、その面白さというのは、作者が外から附加したものではなく作品そのものの内にある面白さが、あたかも、健康色のようにおのずと外にあらわれたものでなければならぬ、と述べている。

 

これは文学においての話であり、新書とは話が違う。

生誕100年を迎えた三島由紀夫はなぜ今も名を知らぬものはいないほど有名であるのか?

それは、既存の題材を自己の経験と照らし合わせ、オリジナリティあふれるよう工夫を凝らしたからに違いない。

そこには、新しい題材と既存の題材の融合が見られるが、決して既存を扱っているわけではないのである。

だから、世界的にはまだまだ名著とは呼べないかもしれないが日本においては名著として確立されている金閣寺が読み継がれている所以はそこにある。

今、日本の文学は非常に危うい。

何故ならば、模倣作が多いからだ。どういうことだろうか?

(私はここで今の小説などを批判するつもりはない。

私は今でも今の小説を読むことがある。)

日本文学の多くは未開の地に足を踏み入れることを恐れるがあまり、読者に迎合したこしらえものの文学を提供する傾向にある。

それを私たちは面白いと思っている。これは実は低俗な文学としてみなされ、文学に精通した人にとっては何ら刺激や新たな経験をもたらさないのである。(しかし、意図的に今の小説を読むという名作家もいた)

ここまでのことをまとめてこの記事を終わりに結ぼう。

名著は読者を迎合せず、作品おのずから秘めているインタレストを読者に解き放ち、読者が新たな経験を享受できる作品である。

そこには廃れた通俗文学とは違い、真新しさやオリジナリティが存在する。

今の日本文学はそれを恐れるがあまり、読者に迎合するいわば、消極的文学をこしらえているのだ。

これを打破せねば、当分の間は、今後数百年にわたって読み継がれる作品は現れないだろう。

ぜひ今回紹介した本を読んでみてほしい。

 

 

2025年に有名な親書を紹介します

①なぜ働いていると本が読めなくなるのか 三宅香帆

 
 

忙しくて本が読めない・・・ なんて思っていませんか?

半身で働こうという気持ちで臨めば読書の時間も確保できるかも?

 

②暇と退屈の倫理学 國分功一郎

なんとなく退屈だなー と感じていませんか?

退屈には3種類あるそうです。

哲学者や思想家の言葉を借りながら暇と退屈について考察し続ける一冊

 

③古典力 齋藤孝

古典と呼ばれる昔の名著を現代でも読む方法について述べた一冊

具体的な本をあげながら要約をしてくれるので古典に興味がわくに違いない!

 

以上新書紹介でした

 

 

冷戦後の世界と日本が直面する世界を考察したハンチントン理論を織り交ぜたこの作品は

サミュエルハンチントン教授によって書かれました。

 

文明同士の争いが戦争や国家間の争いの火種となるそう。

日本はただ唯一の一か国の独立文明として特殊であると述べ、

これからの日本と世界の関係についても論じたこの作品は、

同著『文明の衝突』をやさしく解説したものである。

 

 

 

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「環世界」という言葉を聞いたことはありますか?

この本から引用すれば、環世界とは、それぞれの主体が環境の中の諸物に意味を与えて構築している世界 とあります。

どういうこと?かと思った方も多いと思います。

例えば犬やダニといった動物(それぞれの主体)が彼らの環境の中で、感知するものや物体に意味を与える(例えばダニだったら哺乳類のにおい(酪酸といいます))ということを通じて世界を構築するという世界になります。

細かいことは置いといて、この本は岩波文庫から出版されている150ページほどの本になります。

気になった方はぜひ手に取ってみてください!