◉2月26日。今から90年前の今日、陸軍若手将校らによる軍事クーデター、226事件が起きた。それより70年もむかしの(大政奉還)を要求し、天皇親政の焼き直しを目指したものだ。幕末〜明治初期の親政運動は、黒船襲航を機に、武家政権に代わる政治体制の一新が求められていたことによる。すてに、徳川末期から盛んになった国学の影響もあって、埃だらけの天皇を神輿に担ぎ出した。

◉明治維新の原動力は、欧州に発する(近代化)大噴火の溶岩流がアジア諸国を襲ったことにある。産業革命、民権思想の勃興が仏革命を経て、1848年の欧州革命で、土地貴族を政治の表舞台から追放し、産業資本家層が主役に躍り出た。ここから近代が始まった。そして、近代の権力主体の本質は国民国家(民族国家)と資本制生産の相補共生複合体にあった。暴力を旨とする国家と(エネルギーの物質化)を命とする資本制とは、最悪のコンビであった。

◉資本は自己増殖を継続するため、つねに新たな市場(土地)を求めて、植民政策を生まれついてのアイデンティティとせざるを得ない。国家の暴力装置たる軍隊が他国を侵攻し、資源、財貨、労働力を掠奪することで貨幣資本を積み上げてきた。さらに、科学技術の発展が、生産時間を短縮させることで、資本蓄積は一層加速することになる。

◉だが、短い労働時間で、必要なものを大量に生産することができた、近代人たちは余った時間を遊戯や芸術、文化活動に使うこともしないで、逆に労働時間を増やしている。今現在、その一方で、失業者や経済難民が多く存在する。こうした社会的矛盾は、国家と資本制生産が産み出した、唯一の最高傑作なのだ。

◉じつは、226事件に先立ち軍部による政治クーデターは、未遂も含めると三月事件、十月事件、515事件などが起きていた。ただ、226事件は、文化芸能の退廃、農漁村の疲弊、官僚や資本家の腐敗、議会政治の空虚化など令和の政治、社会状況と重なり合うことだらけ。啄木の「時代閉塞の現状」が思想的問題として提起したのに対して、「令和の現状」は国民生活の問題として、ニホンはどん詰まりに飛び込もうとしている。

◉いわば、この国で軍事クーデターが明日発生しても驚きはしない。ただ、サラリーマン自衛官には決起するだけの気概はないだろうが、、、。そして、これが総括なのだが、226事件の若手将校の誤算は、(天皇親政)なる虚ろな幻想にあった。敵は国家であり、資本制にある。五輪の選手たちをみてみよ!誰も「国のために」などと考える若者はいない。自分が楽しんで、最高の演技をして、誰かが喜んでくれれば、、と考えている。国別メダル数がどうかなど、TV、サンケイあたりがほざいているだけだ。

◉うす汚いクーデター選挙で多数派を構築した高市婆が、早速、1000万円の報奨金を分配した。武器輸出を解禁して、ミツビシからみかじめ料をとれば元は十分。元々、庶民の税金だし。こいつら腐った政治家、資本家に怒りを感じて(クーデターでも)と思った自衛官諸君!きみたちが掲げるみはたは、天皇親政ではなく、国民国家、資本制の廃棄!ですぞ!!