森に囲まれた集落がある
村と呼ぶには多分小さい
潮風が吹いてくるからおそらく近くに海があるのだろう

真ん中に塔が建っていて、支配者はその中で眠っているというが姿を見た者はいない
塔には出入口も無くあくまでもつるりとあらゆるものを拒絶する

いつの間にか増えたり減ったりする数十人程の住民は互いに互いには無関心で思い思いに住まいを確保し、憎しみ合い歪み合いながら暮らしている
利害関係によってのみ関わり合う
彼等は全員が意味と役割を持ってつくられている為不要になれば気づいた者が殺してしまう

森へ入ってはいけないよ
森には人喰いライオンがいるからね