今日は
仕事が休みだったので
旦那さんの面会に
行ってきました


約半年ぶりです


長かったです


本当に
長かった


会えないから


病院から
電話がかかってくる度に
悪い知らせかと
ドキッとしたり



夜中に胸騒ぎがして目が醒めては

痰が詰まってしまったのかも
眠れなくなったり


旦那さんが遠くへ旅立つ夢を見ては

不安で
居ても立っても居られなくなり



気持ちの良い風が吹けば
お父さんに感じさせてあげたいと
思い


桜を見れば
お父さんに見せてあげたいと
思い


でも
叶わない願いが
悲しくて


そんな
些細な願いすら
叶わないことが
悲しくて



でも
やっと
また
月に1回だけだけど
面会ができるようになりました


写真を見せてあげて
娘と息子の近況を教えてあげて

とりあえず
綺麗に歯磨きしてあげたいな
新しい歯ブラシも準備して


娘に

今日
お父さんの所に行ってくるね!
言うと

喜ぶやろうね!
元気しとるかね〰
よろしく言っといてね



そして
14時になってすぐ
面会へ


10分です
釘をさされ


お父さんの病棟までの長い廊下を
久しぶりに
歩いていたら


涙が
ポロポロ出てきて
止まらなくなりました


そして
いざ
お父さんの顔を見ると
笑いながらも
涙が止まらず


二人でずっと
泣き笑いしていました


いろいろ
聞かせたいことがあるのに

喋ろうとすると
嗚咽で
声にならず


お父さんの拘縮して
開くことのない手に

私の手を重ねました

あたたかい手です

生きてる手です




固く閉じてしまった手を見ながら

もう
お父さんと手を握りあえることも
ないんだな

この手の中には
どんな想いが
つまっているのだろう
思いました




でも
お父さんの
満面の笑み


良かった


本当に
良かったです



昨日から
気切部と胃瘻から出血しているとの
ことで
経管栄養をしばらく中止して
点滴に切り替えているそうです


お父さん
元気してた?
言うと
うんって
目でうなずきました



いろんな話をしながら

ひげをそってあげ
歯磨きをして
爪切りをして
顔を綺麗に拭いてあげ
ガサガサな所にワセリンを塗りました


全身
ガチガチに硬直で固まってしまい

まるで 木のようです

首も肩も
石のように固まっています


首の後ろに手を入れ
マッサージしてあげていると

気持ちよさそうな顔で

そして
子供のように
眠ってしまったお父さん


安心した顔で
首をさすられながら
眠るお父さんを見ていると


涙が
溢れてきます


どうして
こんなことになってしまったんだろう

おとうさんは
何も
悪いこともしていないのに

どうして
こんな
つらい思いをしながら
生きていかなくちゃ
いけないんだろう


運命なのかな


運命だったら
残酷な運命


いつまでも
首や背中をさすり続けて
あげたかったけど



看護師さんから

 規則ですから
声をかけられました


でも
1時間も
側にいさせてくれました
 ありがとうございました


すみませんでした
帰る準備を私がすると


すがるような目で
私を見つめるおとうさん


大丈夫よ
また
すぐ会いに来るからね
待っててね

声をかけると


目で頷きながらも

瞳が不安に揺れていました



大丈夫
待っててね

必ず
来るから

お父さんは
一人じゃないからね


ごめんね
お父さん


お家に
連れて帰ってあげれなくて
ごめんね
お父さん


本当に
ごめんね



離れていても
側にいるからね



元気で待っていてね





コロナで
訪問理容師さんも
ずっと 休みだったそうで

お父さん
キダ・タローみたいに
なっていました

4月から理容師さんも
再開だそうで
予約してきました〰