今日は春の彼岸


おばあちゃんの家の

お墓参りと

仏様に

挨拶に行きました



天気予報は雨でしたが

日中は晴れ間も出て


桜もあちこちに咲いて

とても綺麗



おばあちゃんの家で

親戚が集まり


みんなで


折尾名物

かしわめし弁当を食べました






おばちゃん特製のおはぎラブラブラブラブ


こんなに沢山 お土産〰ラブラブ



お彼岸のときの楽しみラブラブ



お弁当を食べながら

ばあちゃんの

思い出話



今日は

戦後の話で


ばあちゃんが寝ているところを

見たことがないくらい

働いて

私達を育ててくれた


私の母や

おじさんおばさんが

涙ながらに

思い出を聞かせてくれました



そして

自分たちは

父親の顔も知らない


お父さんと

呼んだこともない



それから

母達の

戦後の

小学生の頃の話になり


とにかく


ものがなかった



教科書すらなかったので

ばあちゃんが

教科書を

全部 書き写してくれた



配給で

やっと

上靴が当たり


嬉しくて嬉しくて 


中の

上靴を見ると 


なんと

右と右が入っていて


悲しくて

悲しくて

涙が止まらなかった



筆箱もなくて


やっと

配給で

筆箱が当たり


嬉しくて

嬉しくて


学校に持って行った日に


同級生の悪い男の子から

レンコン畑に捨てられ


あの悔しさは

今でも

忘れる事ができない

涙を浮かべ

話す母



大変な時代を生き抜いた両親達




今のように

母子手当などもなく


女で一つで

必死に生活を支えてきた祖母



尊敬しかありません



私の知らなかった

ばあちゃんの若い頃の話も

たくさん聞け


みんなで

死んだじいちゃん

ばあちゃんの話をし



良い供養ができた気がします




そして


実家の桜が綺麗に咲いていました


桜を


旦那さんに見せてあげたい



春を感じてほしい



花を見て


束の間でも


辛さを忘れ

笑顔になってほしい


と思い



桜の木には

申し訳ないけれど


少しだけ

枝を折って


桜を

旦那さんのところへ

持って行きました











母の家から

私の家まで

車で50分くらいかかるのですが


その間



ずっと


桜を

旦那さんに届けれることが

嬉しくて



きっと

最初は

目をまん丸くして

驚くだろうな〰



それから



にこ〰って

笑ってくれるんだろうな



横を向かせてもらったとき

桜が見えて


蕾が開いた!


なんて

思ってくれるかな



毎日

綺麗だな

春だなぁ

って

思ってくれるかな



元気だった頃

家族4人で

桜が満開の公園に行って


手漕ぎボートに乗ったこと


思い出してくれるかな




旦那さんの運転で

県外まで

桜を見に毎年家族で行っていたこと



思い出してくれるかな




私のほうが


桜を見て


旦那さんのところに桜を

届けるまでに


たくさんの事を思い出し



嬉しくなりました




そして


病院に到着



まだ

受付から先に

入ることが禁止されており



受付で

看護師さんを呼んでもらって



これ!

お父さんのところに

飾って下さい!




有頂天になって

ニコニコしながら桜の枝を差し出すと



すみません

だめです




え?


どうして?



生花はどんなウイルスや虫などが

付いているかわかりませんので

生きたものは

持ち込むことが禁止になりました




え?


お花も?



はい

そういう規則になっているので

お持ち帰り下さい




でも


お父さん

もう

車椅子にも乗れないから


桜を見に

部屋から出ることも

できないんですよ


一瞬だけでもいいので



桜を見せたあと

捨ててくれていいので



一瞬だけでも

見せてあげれませんか?




だめです

病棟に持ち込むことはできません




そうだよね

こんな

時代だから

だめなんだね



頭では

理解していても

心が

ついていかず



子供みたいに

涙が

ボロボロ出てきて


止まらなくなり



お父さんに

桜が綺麗に咲いていることを

教えてあげたかった



桜を見せてあげたかっただけなのに



私が

見せてあげないと


お父さん


今年

桜を見ることもできない



泣いてしまいました




勝手に

お父さんの喜ぶ姿を想像し


自分まで

嬉しくなっていて



まさか

断られるなんて



考えてもなくて



せめて

花一つだけでも

見せてあげれませんか


懇願し



じゃあ

これだけ

見せますね

一枚の花をちぎって

手の中へ






お父さんに

桜 綺麗に咲いてるよ

みんな元気だよ

伝えて下さいって

言うと


看護師さんが



○○さん

元気にしていますよ

私達の冗談に笑顔も見せてくれる


頑張っているから

安心して下さい

言われ

病棟へ

戻って行きました




面会禁止も続き


話を聞かせてあげることも

できない


食べることもできない


花を見ることさえもできなくなるなんて




わたしは

何もできないままです



お父さんの代わりに

私が

桜をしっかり見ておくよ


なんて

綺麗事

私には

無理です




わたしは

お父さんと一緒に

桜が見たかった



本当のことを言うと


桜が見たいわけではなくて


お父さんの喜ぶ顔が見たかった


それだけです




ずっと



不安がつきまとう



このまま



会えないまま



遠いところへ


いってしまうのではないかって



一人で


寂しく



いってしまったら



どうしようって




お父さん



来年は


必ず


私が


桜をお父さんのもとへ


直接


届けるからね



それまで


頑張れ




おばちゃんが


○○さんは

私の作るおはぎが好きやったね


美味しそうにパクパク食べていたのに



何も食べれんようになって


かわいそうに


おばちゃんのおはぎ

食べさせてやりたいね


って

泣いてくれてたよ




桜は


なぜか



悲しいですね




変な

内容で

ごめんなさい




明日は

元気になりますよ爆笑